どうしても“デパコス”を買えなかった私がリップとたくさんの発見を持ち帰れた話

    「みんなキラキラしてる。私もその中の1人....だから大丈夫」

    百貨店のコスメカウンターに初めて行ったときの気持ちを描いた、ある漫画が話題になっています。

    イラストレーターや漫画家として活動しているharaさん(@hara_atsume)がTwitterに投稿したところ、4千近いリツイートと2万以上の「いいね」が集まりました。

    リプライ欄でも、「これめっちゃわかる…」「私でも行けるのかなあ」などの声が寄せられています。

    BuzzFeedは、投稿者のharaさんにお話を聞きました。

    自身の摂食障害や外見のコンプレックスと向き合った経験を元に、プラスサイズの女の子のイラストやエッセイ漫画を制作しているharaさん。

    投稿した作品は、6月24日から発売される『自分サイズでいこう 私なりのボディポジティブ』に収録されています。

    今回の漫画を描いたきっかけを聞いてみると、

    「ネーム(※漫画の骨組みのこと)自体は少し前から描いていたものだったのですが、 緊急事態宣言で百貨店が休業になったり、様々なイベントが中止延期になったり…というのを受けて、自分で読み返しても懐かしさや恋しさが蘇ってきた部分があり、改めてしっかり描いてみようと思いました」

    初めて足を踏み入れる.....

    haraさんは漫画の中で、コスメカウンターに高いハードルを感じ、なかなか入る決心がつかないでしました。そのとき、好きな芸能人のライブに行くことを思い出し、勇気を出します。

    当時の気持ちをこう振り返ります。

    「決断した瞬間はワクワクしていました。『楽しみな気持ち』が『緊張』を上回らないと、なかなか足を運べないな…とずっと思っていました。なので、コスメが好き、ライブが楽しみといった気持ちなど、たくさんの要素に後押しされての決断でした」

    その後、友人とともに百貨店を訪れ、念願だったコスメカウンターへの一歩を踏み出した時の感動は、ひとしおだったようです。

    「想像の何百倍も、売り場全体がひとつの宝石箱みたいに綺麗で!圧倒されました。当時田舎の地元に住んでたんですけど、地元には大きな百貨店がなくて、隣県まで出向いての挑戦だったので…」

    「そもそも百貨店に行くまでにも色々圧倒されました笑。都会!人が多い!建物が大きい!からのコスメカウンターで、ひたすら目がチカチカしていました」

    「(友人は)行く前も『頑張れ!』と言ってくれて、買い物が終わって合流してから『無事買えたの?よかったね』と。もともと友人と隣県で遊ぶ約束をしていて、その中で百貨店に寄りたいんだけど…という提案を呑んでくれて付き合ってくれて、本当に感謝しかないです…」

    「きっと想像より優しい場所のはず」

    最後に、昔のharaさんと同じようにコスメカウンターに行く勇気が出ないという読者にメッセージをお願いしました。

    「私も、コスメが好きな気持ちと楽しみなライブの予定があったからこそ足を運んだので…!勇気が出ないことを引け目に感じる必要は全くないと思います。ただ同じように、『興味があって行きたいんだけど…!』という方には、『きっと想像より優しい場所のはずです』と伝わったらなと思います」

    「自分に自信がないと、どうしても人目が気になったり、聞こえない声が聞こえてきたり…ってあると思うんですけど、そんな方を応援する声もここにあるよと。私もまたコロナが落ち着いたら足を運びたいなあと思います」


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