最近聞くようになった「クラフトコーラ」を愛しすぎた男性が厳選した10杯とその魅力

    「クラフトコーラってそもそも何?」「何から試したらいいのかわからない」。そんな“クラフトコーラ初心者”の筆者が話を聞きました。

    「クラフトコーラ」って聞いたことありませんか?

    ネットで検索すると、スパイスを使用してオリジナルのコーラを手作りできるレシピもいくつか公開されています。

    筆者は、Twitterやインスタでクラフトコーラの作り方を見たことがあるものの、一度も飲んだ経験がありません。

    「クラフトコーラってそもそも何だろう」「一般的なコーラや手作りコーラとは何が違うの?」「どの銘柄がおすすめなの?」...。

    飲んでみたい気持ちだけは高まり、疑問もたくさん湧いてきます。そういう人も多いのでは?

    そこで、クラフトコーラをこよなく愛する鯉淵さん(@craftcola_hour)にお話を聞きました。

    鯉淵さんはクラフトコーラを愛しすぎるあまり、「クラフトコーラ行商/マイスター」を名乗り活動しています。

    その一環で、クラフトコーラを振る舞ったり、飲み比べたりするイベントも主催するほど、愛が止まらないようです。

    クラフトコーラって何?

    そんな鯉淵さんに、自身が考える“クラフトコーラの定義”を聞いてみました。

    「最近は、『スパイスや柑橘など天然の素材だけで作れる』という手作りコーラのレシピも多く公開されています。この流れに火をつけたのが、クラフトコーラだと思います」

    「僕はその中でも、“クラフト(=工芸,民芸)”の精神を体現するような、個人的なルーツや想い、郷土性が反映されていることがクラフトコーラの定義だと考えています」

    「元々コーラは、天然の素材・成分で作られていました。その原点に立ち戻ることに加え、+αの意味(個性)をふんだんに持たせていることで、多様な面白さが生まれています」

    鯉淵さんは、手作りだから「クラフトコーラ」という捉え方をしているわけではないみたいですね。

    挑戦してみたいけど...。

    では、鯉淵さんおすすめのクラフトコーラとはいったい...。

    厳選した10種類を教えてくれたので、コメントとともに紹介します。

    1.伊良コーラ(東京都)

    “クラフトコーラ”というジャンルの開拓者であり、昨今の盛り上がりの火付け役。

    漢方職人だった祖父の魂を受け継ぎ、漢方由来の素材・作り方に活かしている。

    ついやみつきになってしまう、独特なクセのある味わいと香りが特徴です。

    東京・下落合に伊良コーラ総本店を構えており、その場で出来立てを味わえます。

    2.ともコーラ(東京都)

    伊良コーラと並ぶ、クラフトコーラ二大巨頭の1つ。

    コーラらしいベーススパイスに加え、和ハーブや柑橘など15種類以上の素材が調和した、スパイシーで華やかな味わいと香りで飲みやすいです。

    ともコーラのSNS公式サイトでは、ともコーラを活用したアレンジレシピを多数紹介。

    クラフトコーラの楽しさを広げている取り組みの多さも楽しみ方の1つです。

    3.熊本クラフトコーラ(熊本県)

    熊本の文化として深く根付く“黒糖”に加え、デコポン・キンカンといった柑橘を主役に仕立てられています。

    コーラらしいスパイシーさと、黒糖や柑橘が効いた華やかな甘さ、フルーティーさが特徴です。

    4.高知クラフトコーラ“sawachina”(高知県)

    “土佐の酢みかん”と呼ばれるほど名産の柑橘数種類や、天日塩、山椒、生姜、ヤブニッケイなど、高知の素材がぎゅっと詰まっているクラフトコーラ。

    いろんな素材による複雑な味わい、香りを楽しめます。

    名前の由来は、高知の食文化「皿鉢(さわち)」から。

    鉢のような大皿に、山海の旬の料理を惜しみなく豪快に盛り付ける。

    そんな文化をクラフトコーラづくりに反映した1瓶です。

    5.薩摩クラフトコーラ(鹿児島県)

    自家栽培のハーブをはじめ、鹿児島の各所で育った柑橘やてんさい糖を中心に仕立てたクラフトコーラ。

    しっかりした甘さに加え、飲んだ後に舌がほんのりピリピリする辛さも備えています。

    また、鮮やかな青色をした茶が取れることで知られるバタフライピーなどから作られています。

    そのため、シロップの色合いが紫がかった個性もあり、見た目にも楽しいのが魅力です。

    6.TOBA TOBA COLA(鹿児島県)

    鹿児島の離島・喜界島で在住のご夫婦が作っているクラフトコーラ。

    フードロス状態だった在来種の島みかんを活かした、華やかで爽やかな甘さが特徴です。

    ちなみに、「TOBATOBA(トバトバ)」とは、島の言語で“うきうき”という意味を持つそう。

    7.ぎふコーラ(岐阜県)

    岐阜県と滋賀県にまたがる伊吹山の“薬草”を多数つかったクラフトコーラ。

    コーラらしいスパイシーさと、薬草由来のまろやかさ、渋みまで楽しめます。

    古くから“薬草文化”が根付く岐阜・春日地区。

    その文化的背景から楽しめるのも興味深いところです。

    8.てとたろうコーラ

    “料理変態”と“日本酒変態”。

    プロフェッショナルな食の追求人がタッグを組んで、原価無視で作ったクラフトコーラです。

    甘み、酸みもしっかり感じられて、香り高い。

    そして、自家製で追求した“カラメル”による苦みやコク、色合いの黒さにまで魅了されます。

    現役バリバリの料理人・日本酒専門家が、持てる知見や技術を結集してクラフトコーラ界に現れた、“黒船”的存在ともいえます。

    9.NARA COLA(奈良県)

    奈良に構えるフレンチレストランのシェフが作ったクラフトコーラ。

    サフランやフェンネル、アニス、黒胡椒など、フレンチによくつかわれるスパイスを主役に仕立てています。

    サフラン由来の黄金色に輝くシロップの色合い、瓶のラベルや蓋。

    そして、薄葉紙と黒い紐に包まれた、洗練された包装。

    細部にも魅力を落とし込んでいる様は、まさにフレンチ仕掛け。

    10.80 “YASO” COLA(新潟県)

    新潟県・上越地方で野草を活用した健康食品づくりを長年続ける「越後薬草」のクラフトコーラ。

    独自に培った技術を活用し、80種類の野草からなる植物発酵エキスと粉末が調合されています。

    コーラらしさをほんのり感じつつ、野草由来の複雑でまろやかな口あたりが不思議な味覚をもたらします。

    飾りたくなるような瓶の佇まいも素敵。

    どれも気になります。地域に根付いた文化を反映させたものや特産物を用いているクラフトコーラもあるんですね。

    色や瓶の形も様々なので、飲み終わった後はインテリアとして楽しむのもありかもしれませんね。


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