4月14日の震度7、16日未明の本震と度重なる地震に見舞われた熊本県益城町では、多くの住民が避難生活を送っている。約1000人が避難する総合体育館で、いま、何が必要とされているのかを聞いた。中には、受け取って困るものもある。
BuzzFeed Newsが取材したのは、総合体育館で支援物資をさばいている熊本YMCAの兼瀬稔宜さん。「あくまで総合体育館に限った話、4月いっぱいのニーズ」と断った上で、話してくれた。
足りているもの
・水
・非常食
「水はめどがつきました。それから非常食もそれなりにストックがあります」
足りていないもの、その1
・下着
・衣類
「いま、思いつくのは下着、それから衣類です。避難がどれだけ長期化するかわかりませんので、必ず必要になります」
古着は山積みだが......
古着は山積みになっている。しかし、まだ着られるといえば着られるが......、といったものが多い。サイズもバラバラだ。
「それぞれ、好みもありますからね…できれば季節も変わっていくのでベーシックなもの、新品であることに越したことはありません」
災害支援の際、古着は必ずといっていいくらい問題になる。「いらないものを送ろう」といった呼びかけを見かけるが、自分にとっていらない古着は、被災者もいらないものであることがほとんどだ。
東日本大震災の現場でも、千羽鶴と並んで、その後の扱いに困った支援として聞いた。衣類については、男女別に 、サイズをわけて、 大ロットの新品を送ることが最も現地のニーズとマッチしている。
足りていないもの、その2
・オムツ(特に大人用、赤ちゃん用はサイズによる)
・生理用品
・日用品(割り箸、紙皿、コップ、スプーンなど)
・ウェットティッシュ
・歯磨き、歯磨き粉
「足りないのはオムツです。赤ちゃん用はMサイズで送っていただくことが多いですが、いろんなサイズがあります。サイズごとに送っていただけたるとありがたい。大人用のオムツも不足しています。これもいろんなタイプがあるので、それぞれ必要です」
女性の生理用品や日用品などは、どんどん減っていくという。
不足している、けれど......
益城町では4月19日時点で「受入れが困難な状態です。よろしければ、1日~2日ご支援の延期をお願いします。受け入れ体制が整い次第、お知らせいたします」というアナウンスを出している。
現状では、大手企業による大ロットの支援をどう届けるかが課題となっている。