セクハラの現場を目撃したとき、見て見ぬ振りすることしかできなかった経験はありませんか?
自分の身の安全も守りつつ、周囲のハラスメントを防ぐためにできることはないのか。
性暴力に取り組むアメリカの団体では、3つの関わり方から状況にあったものを選ぶよう提唱しています。
1. 適切に介入できる人に頼む
直接的な行動に出ることで、自分にも危険が及びそうな場合は、周囲の人や信頼できる知人、専門的な機関の助けを呼ぶことも有効な手段の一つ。
例えば、飲み会でセクハラの現場を目撃した場合は店員さんに相談したり、信頼できる知人に連絡して、介入するようお願いすることも一つの方法です。
2. 加害者の気をそらす
他には「加害者の気をそらす」という方法も有効です。
例えば、コップを倒して場の空気を壊してみたり、突然話題を変えてみたりすることでも、被害を未然に回避する効果があります。
3. 直接声をかける
そして直接、加害者や被害者に声をかけて、事態が悪化するのを直接的に防ぐことも一つの方法です。
大切なことは、自分の身の安全を第一に考えること。その時の状況や、被害者や加害者との関係性を考えた上で、自分にできる「関わり方」を工夫すること。
「一般社団法人ちゃぶ台返し女子アクション」共同代表の大澤祥子さんは、「セクハラ被害を未然に防ぐことができたという成功体験を重ねることが、私たち一人ひとりのエンパワーメントにも繋がる」と訴えています。
「『もう、見て見ぬ振りをしなくてもいいんだ』という自信をつけることで、性暴力が繰り返されてしまう空気を変えていくことができると思います」
ちゃぶ台返し女子アクションが今年4月に発行したハンドブックでは、セクハラに対する関わり方や「セクシュアル・コンセント」(性的同意)についてより詳しく解説しています。