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「自分は男性でも女性でもない」あるスターの告白

「自分にとって『ノンバイナリー』や『ジェンダークイア』は、特定のジェンダーに属さないということ。僕たちは色んなものが混ざり合ってできていて、一人ひとりが特別な存在だということです」

イギリスのシンガーソングライターのサム・スミスさんが、3月15日ごろに公開された動画で、自分の性別を男性とも女性とも定義しない「ノンバイナリー」だと告白した。

「一人ひとりが特別な存在」

モデル・タレントのジャミーラ・ジャミルさんとの対談で、スミスさんは「ずっと自分の体や心をめぐって葛藤してきた」と言い、こう続けた。

「時々、頭の中で女性のような考え方をしていることもあるし、『性別を変えたい?』と考えることもありました。いまだに考えることがあります」

「そんな中、ノンバイナリーの人たちの言葉を読んだり聞いたりした時に『待って、これ僕のことじゃん』と思ったんです」

ノンバイナリーやXジェンダー、ジェンダークィアなどと呼ばれる、男女の枠組みを超えた性自認を、「第三の性」として法的に認める動きは世界中に広がっている。

ロイター通信によると、アメリカでは、ニューヨーク市やカリフォルニア州などが出生証明書の性別に「X」を選択することを認めている。

カナダ、インド、パキスタンなどの国々でも、公的書類に「その他」の性別表記を認める動きが進んでいる

スミスさんは対談で、彼にとってノンバイナリーやジェンダークイアとは、「特定のジェンダーに属さないこと。色んなものが混ざり合ってできていて、僕たち一人ひとりがそれぞれ特別な存在だということ」と語った。

「自分は男性でも女性でもない。多分その間のどこかでふわふわしている。何か一つのものを選ぶようなことではないと思うんです」

ボディイメージをめぐる悩みも

動画では、スミスさんが子どもの頃からずっと体型のことで悩み、苦しんできた経験も赤裸々に語っている。

スミスさんは対談を受けて、パパラッチによって撮影された水着姿の写真をInstagramに投稿。自分の体型が世界中に晒され、からかいの対象となったきっかけの写真だ。

「私は恥じない」と書かれた写真のキャプションで、スミスさんはこう綴った。

「自分の体型やボディイメージについて、こんなに安心できる空間で、オープンに話すことができて、本当に自由になった気持ちです」

「自分と同じように悩んでいる人が、この対談で、少しでも寂しくなくなったり、居場所を感じたりできたら嬉しいです」


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