今年2月に「RYUCHELL」の名前で音楽活動を始めたタレント・りゅうちぇるさんの3rdシングル「Diversity Guys!」が10月17日、デジタル配信された。
「多様性」を意味する「Diversity(ダイバーシティ)」という言葉をタイトルに掲げたこの歌は、こんな歌詞で始まる。
街はランウェイ
好きな服で 着飾ってCAT WALK
僕が 歩いた
足跡にはラメが輝くよ
鋭く 冷ややかな
言葉のナイフが 襲うけど
自分を抑えつけて
孤独に泣くよりか I Love Myself!
どうして、いま「多様性」を歌うのか。音楽活動を通じて、どんなメッセージを届けたいのか。りゅうちぇるさんに聞いた。
自分らしく生きていくこと
10月17日にデジタル配信が始まったRYUCHELL( @RYUZi33WORLD929 )さんの3rdシングル「Diversity Guys!」🌈 なぜいま、多様性を歌うのか。音楽を通して届けたい想いを聞きました🙌
ーー3rdシングル「Diversity Guys!」のテーマはどのように決めたのでしょうか?
僕のSNSに寄せられるコメントの中に、「娘や息子の授業参観に好きな服を着ていきたいけど、周りの目が怖い」とか「学校で自分だけが浮いてる」とか、自分の個性を隠さざるを得ない人からの「SOS」がものすごくあるんです。
だから、自分の生まれ持った個性を発信することや、自分のなりたい自分に近づくこと、自分の色で勝負して生きていくことが、こんなにもキラキラで楽しいんだよ!ってことを、今伝えていきたいと思いました。
ーー歌詞はどうやって書いてるんですか?
まず、こういう曲を皆さんに届けたいっていうアイディアを作文にして書き出しています。
それを、作詞・作曲を担当してくださっているヒャダイン(前山田健一)さんに送って、そのまま歌詞に生かしてもらったり、英語にアレンジしてかっこよくしてくれたりって感じで作ってます。
例えば、冒頭の「僕が歩いた足跡にはラメが輝くよ」とかは、まさに僕の言葉をそのまま生かしてくれています。
僕も今は自分に自信を持って、個性を発信できるようになったけど、やっぱり中学生の時は、すごく苦手というかそんな必要ないって思ってて。自分の個性を隠して、それで友達ができるんだったら、その方がいいと思ってたんです。
でも結局、自分を隠すことによって、偽りの友達ができて、結局孤独を感じていました。孤独になりたくなくて、自分を隠したはずだったのに。
それで、こんな人生嫌だと思ってSNSに居場所を作ったことで、自分に自信を持てたし、じゃあ東京で勝負してみようかなとか、夢を見つけることができました。
自分を発信したことで、人生が切り開けたんですね。
だから、そういうことを伝えるために、歌詞はすごくこだわってて。「教科書は自分の中にある」とか、「前にならえは卒業」とか、すごくみんなに共感してもらえるんじゃないかなって思うし、僕が届けていきたい言葉です。
3人の「りゅうちぇる」
ーーテレビやSNSでも様々な発信をしているりゅうちぇるさんですが、歌手としてはどんなメッセージを届けていきたいと考えていますか?
僕の中で、3人のりゅうちぇるがいて。まずテレビのりゅうちぇるでは、キラキラハッピーを届けたいんですね。
明日仕事行きたくないなぁ〜…みたいな時にテレビをつけたら、あ、りゅうちぇるいる〜!なんかほっこりした〜!また明日も頑張れそう!みたいな風に思ってくださればいいなーって感じで。とにかく皆さんにキラキラカワイイ僕を発信出来たらなって思ってます。
で、SNSは僕を作ってくれた場所で、 みんなと近くなれる場所です。テレビでは見せられないリアルな僕を表現したり、みなさんと繋がったりとかできる場所を確保する意味で 、Twitter やInstagramはすごく大事にしてます。
そして、音楽のりゅうちぇるでは、テレビやSNSのハッピーキラキラのりゅうちぇるになるまでの背景、これまで歩んできた道や、ハッピーのバックグラウンドを伝えていきたいなって思ってて。
僕だって生まれた時からハッピーで、自分に自信があって、自分のこと大好きで、みんなにキラキラを届けたいと思ってたわけではなくて。いろんな悔しい経験、悲しい経験、辛い経験があって、今ハッピーを届けたいと思うんですよね。
そのバックグラウンドもみんなに届けることで、僕も同じスタートラインに立ってて、こういう経験をしたから、今輝けるんだってことを強く届けるために、歌という手段を選びました。
ダイバーシティとは
ーーりゅうちぇるさんにとって、ダイバーシティとは何ですか?
ダイバーシティは「多様性」なんです、直訳しちゃうと。
色んな、様々な色っていう感じなんだけど、そういう世界になると本当に平和な世界になるんだろうな、幸せになるんだろうなって、ものすごく思ってて。
僕自身、すごくカラフルで、可愛いものが大好きです。だけど、モノトーンで白黒ばかり着て、可愛いものが嫌いな人のことを、僕は否定はしないし、そういう人もいてOK だし、色んな自分を持った人がいて、いいと思うんですよね。
だから、自分と違う誰かを否定するのも違うし、相手を認めて、みんながキラキラと自分らしい人生を送っていけたら、本当に幸せになると思うんですよね。
自分らしく、自分の色で生きていけたらみんなが幸せになる。このことを、本当に自信をもって思うからこそ。ダイバーシティでいいんだよっていうことを、この歌や自分の行動を通して、伝えていけたらなと思います。