サッカーW杯ロシア大会で日本代表が決勝トーナメント進出を決めた6月29日、日本中を震撼させるニュースが流れました。
「北海道のタコ『全試合的中』…でも既に出荷」
見出しが強すぎて何を言っているのかよくわからないと思いますが、毎日新聞の記事をざっくりまとめると、こういうことになります。
- ミズダコ漁が盛んな北海道小平町の漁師さんたちが、町の特産品を広く知ってもらおうと、ラビオ君と名付けたタコにW杯1次リーグ・日本代表戦3試合の結果を占わせた。
- すると、見事に3試合とも結果が的中した。
- ラビオ君すごい!決勝トーナメントにも期待!…と思いきや、すでに茹でられ出荷されていた。
初めから飼育する予定はなく、ミズダコは水温が上がるとすぐに弱ってしまうため、出荷はやむを得なかったとされる一方、茹でられ、軒先に吊るされたラビオ君の姿が全国放送で流れると、惜しむ声が相次ぎました。
「無情…」
「いや、パワーワードすぎんだろwww」
「ベルギー戦でも占ってほしかったよ」
「道民容赦なし」
「さらば、ラビオ君。合掌」
ラビオ君出荷の報道が注目を集めると、事務局は「イベント当日の朝に漁をしたミズダコの中で一番元気なタコに占ってもらう企画」「出荷という結果も漁師の日常の漁獲の一つとしてご理解いただけたら」とコメント。
ラビオ君は特定のタコではなく、「ある漁師さんが漁をした小平のタコがラビオ君」とのことです。
ピアスになって蘇る
いずれにしても初代ラビオ君の姿を見ることはもうないのか…と思っていた矢先。海洋生物をモチーフにアクセサリーなどを制作しているJadeさん(@jad_ko)が彼を蘇らせたのです。
「軒先に吊るされるラビオ君」ピアスです。
この吸盤の繊細さを見てください。
このちょっと美味しそうな感じ…
そっくりすぎて切なくなってきませんか?
制作に要した時間は作業に2時間、乾燥に1日。材料はダイソーの樹脂粘土で、同じくダイソーのパステルで色をつけただけ。頑張れば216円で作れるそうです。
JadeさんはBuzzFeed Newsの取材に「吸盤は細すぎて少々妥協しましたが色のグラデーションはとても美味しそうにできたと思います。おつまみを連想した方が結構いらっしゃって笑いました」と話します。
ツイートは2万3千回近くリツイートされ(7月1日現在)、「鼻からお茶でた」「結構欲しさある」「はぅ〜ん、きゃわわ」などの声が寄せられました。