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「え、痩せないの?」「女芸人のくせに」 渡辺直美が今まで言われた8つのこと

初めてディズニー/ピクサー映画の声優に挑戦した渡辺直美が今まで言われ、乗り越え、糧にしてきた8つのことば。

舞台は、光と色と音楽にあふれる“死者の国”。

『トイ・ストーリー3』の監督が手がけるディズニー/ピクサーの最新作『リメンバー・ミー』が3月16日(金)、全国で公開されます!

主人公は先祖代々「音楽」を禁じられた家に生まれたものの、ミュージシャンを夢見る少年ミゲル。

1年に1度、亡くなった家族に会えるお祭りの日に、カラフルな「死者の国」に迷い込んだミゲルは、日の出までに元の世界に戻らないと永遠に家族と会えなくなってしまう。

無事、家族と再会することができるのか。陽気だけど孤独なガイコツ、ヘクターとの冒険を通じて、夢と家族の絆を描いた物語です。

BuzzFeed Newsは日本語吹き替え版で、フリーダ・カーロ役を演じた渡辺直美さんにインタビュー!

“日本のビヨンセ”と呼ばれ、お笑い芸人の枠を超えて海外でも活躍する直美さんにとって、夢と家族とは。

テレビの前で芸人を夢見ていた子ども時代から、世界でチャンスを掴むまでに、直美さんが言われ、乗り越え、糧にしてきた8つの言葉を聞きました。

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1.「お前には無理だ」

ーーお笑い芸人を夢見るようになったきっかけは?

私は兄弟もいない母子家庭で、母が夜家にいないことが多かったので、小さい頃からテレビのバラエティが家族って感じで。

いずれ自分もこの世界に入って、寂しいと思ってる子たちが私のことを見て笑ってくれたらいいなと思って、この世界に入りました。

ーー『リメンバー・ミー』の主人公ミゲルは家族に音楽を禁じられ、葛藤します。直美さんの家族は、夢を応援してくれましたか?

もう中学の時には、自分の今の事務所の吉本に入るって決めてたので、卒業してから本格的に芸人を目指したいって話を母にして。

でも、「お前には無理だ」って言われました。未だに認められてないですよ?ダメ出しとか結構してくるし。「え、まじ何様?」って思うときはあるんですけど(笑)

まあ、そうやってダメ出ししつつも、好きなことをやってることを許してくれてるのは、すごい母親の愛情を感じますね。

「好きなことをやりなさい。でもそんな簡単な世界じゃないよ」って言ってくれたので。

2.「ビヨンセだけ踊ってればいいんだよ」

ーー駆け出しのころに言われて、へこんだ言葉はありますか?

私は元々コントがやりたくてこの世界に入ったんですけど、オーディションに行っても「ビヨンセやってくれ」って言われて、反抗してた時期はありましたね。

「コントもあるんで見てください」って言ったら、「いや君のコント誰も求めてないから」「君はもうビヨンセだけ踊ってればいいんだよ」って言われて。

その時は何だよ!って思ったんですけど、今思うと求めてるものを見たいと思うのは普通のことなのかなって。勉強になる一言でした。

3.「なに女意識してるの?」

ーー「女芸人のくせに…」と言われたことはありますか?

あります!今はさすがにないけど、私が入ってきたときはまだ根強くて。

ボーイッシュな格好をする女芸人さんもいれば、可愛い格好が好きな人もいるし、おしゃれしたい人もいるのに、私とかちょっとスカートとか履いてくと「なに女意識してんの?」って言われて。

「いやいや、何ヒール履いちゃってんの」とか、メイクするだけで「え、なに男意識してんの?」って言われて、それがすごい嫌で。

何でこんなこと言われなきゃいけないんだろうと思って、そっから自分の好きな服を着るようになったんですね。

それからは、「お、またお前派手な格好してるなあ」からどんどん成長して、「それが直美だよね!」みたいな感じで、誰にも何も言われなくなりました。

だから、自分のやりたいことをやり続けるって、すごく大事なことだなと思いました。

4.「俺が一緒に目黒川走るから」

ーー今まで男性に言われた変な「口説き文句」はありますか?

口説き文句?なんだろうな〜…。変な男の人にしか会ってこなかったんでね〜…。

「俺、めちゃくちゃ足腰強いから、毎日一緒に走ってあげるよ」って、謎のダイエットしようぜって、遠回しに言われたっていうのはありましたね。

「直美ちゃんがダイエットしてるときは、俺が一緒に目黒川を走るから」って言われて、いや私走りたいって一言も言ってないし、痩せたいって一言も言ってないのに、痩せさせようとしてるな、この人っていう。

それが2回目のデートで、4回目くらいのデートの時は「え、痩せないの?」ってはっきり言われて。「え、痩せないよ?」みたいな(笑)

なので、今の自分を好きって言ってくれる人がいたらいいのになって思いましたね。

5. 「渡辺直美とは付き合えない」

ーーTwitterとInstagramで計960万人以上のフォロワーがいる直美さん。SNSに書き込まれたコメントで傷つくことはありますか?

「渡辺直美とは付き合えない」って投稿をTwitter とかで見ると、いやこっちもなっていう(笑)

いやこっちも付き合えないよ?なんで私が告白してる設定なのかな?とか、なんかそういうパターンが多いかな。

前に「渡辺直美と付き合ってもいいか、20代から60代の男性に聞いた」っていうサイトを見つけたんですよ。

そしたら80%くらいが私と付き合えない、みたいな。「18%くらいが付き合えるという残念な結果に!」とか言って。

「いや、私全員と付き合えないよ?」っていう。そういう少し失礼なアンケートを見つけたりすると、ちょっと傷ついたりしますね。

6.「直美ちゃんの写真で元気が出た」

ーー逆に嬉しかったコメントはありますか?

一番「面白い」って言われるのが嬉しいですね。「笑った〜」とか。「すごい辛いことがあったけど、直美ちゃんの動画を見て元気もらいました、ありがとう」って言ってくれたのはすごい嬉しかったです。

私も「面白い写真をあげなきゃ」って追い込まれてた時期があって。でも自分が落ち込んでる時はいろんな人の作品を見て元気をもらってるので、自分も頑張っていこうと思いましたね。

7. 「俺が世界一の女芸人にしてやる」

ーー自信を失いかけそうになったときに、先輩芸人に励ましの言葉をもらったことはありますか?

私、本当にこの世界やめようって思った時期があって。向いてないなって思った時期があったんですけど、 平成ノブシコブシの吉村さんが「やめるな」と。

「俺にはたくさん夢があるけど、お前がやめたら俺の夢も1個叶わなくなるから、やめないでくれ」「俺が世界一の女芸人にしてやる」って言ったんですよ。

「お前が困った時とか俺の目を見ろ」と。うわ、こんな男気ある先輩いるんだ…と思って。

その3日後くらいに、さんまさんの番組の収録があった時に、さんまさんにばって振られて、「あ、やべ、どうしよう」って思ってパッと吉村さん見たら、もう誰よりも目が泳いでて、全然目が合わなかったんですよね(笑)

そういうね、全然自信も無いのに、後輩のためにこういう風に言ってくれる大人になりたいな!と思いました。

8.「パッションを言葉に」

ーー直美さんが演じたフリーダ・カーロは、20世紀メキシコを代表する実在した女性画家。製作陣からはどんな演技を求められましたか?

フリーダは芸術家で熱いパッションのある方なんで、そのパッションを言葉に出してくださいって言われて。大声で、強めに叫んでくださいって言われました。

映画の中でフリーダは、死者の国でも芸術家として舞台の演出をしてるんですけど、そこがね、結構独特で。

ちょっと意味わかんない演出をしてるんですけど、私のセンスがないのかな?って思うくらい、かっこいいなって思いました。

「失敗してもそれは成功なんで」

ーー映画の中でミゲルは伝説のスターの「チャンスをつかめ!」という言葉に力をもらいます。直美さんだったら、夢を追いかける人にどんなメッセージを送りますか?

私も本当に諦めたりとか、どうしたらいいか分かんないっていうことがすごいあったけど…。やっぱり自分に熱があるものって、周りになに言われようが1回でもいいから試してみてほしい。

勇気を出して1歩踏み出した瞬間に、もしかしたら世界がぶわって変わるかもしれないし、もしその1歩が失敗だとしても、それは成功なんで。

じゃあ次はこういう風に試してみようとか、そんなふうに前に進んで欲しいなって思います。


渡辺直美さんがフリーダ・カーロ役を演じる『リメンバー・ミー』は、3月16日公開です!🎸🎸

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🎨BuzzFeed Japanでは、渡辺直美さんが自画像に挑戦する記事【渡辺直美に自画像を描いてもらったら、鼻の穴がすごいかわいかった話】も配信しています。