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13年ぶりに復活したアイドルが、私に教えてくれたこと。

BuzzFeed Japanが主催したオンラインイベント「未来をつくる仕事のこと #就活で聞けないリアル」で、これから社会に出る学生や自分らしく働きたいと願う人へのメッセージを聞きました。

自分らしく働きたい。「これだ!」と思える仕事に情熱を注ぎたい。そう考えて、悩んでいる就活生は少なくないかもしれません。

新卒で大企業に就職したり、いきなりフリーランスの世界に飛び込んでみたり。

BuzzFeed Japanが主催したオンラインイベント「未来をつくる仕事のこと #就活で聞けないリアル」では、様々なキャリアを辿ってきた4人に、これから社会に出る学生や自分らしく働きたいと願う人に届けたいアドバイスを聞きました。

(※イベントは3月29日に番組としてライブ配信する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、テレビ会議で収録しました。トーク内容をまとめた記事はこちら

1. どんなに失敗しても自分のことを守ってあげる

僕がここまでこれたのは自己肯定感の高さしかないと思っていて、どんなときでも自分のことが大好きで、どんなに失敗しても自分のことを守ってあげられるということが一番大事で、一番伝えたいことです。

ある時、イベントに来てくれたファンから「将来の夢が見つからない。りゅうちぇるはどうやって夢を見つけたの?」と聞かれたことがあるんです。

その子はメイクがとても上手だったので、「メイクめっちゃかわいいじゃん、メイクの仕事はどう?」と聞いたら、「考えたこともなかった」と。僕は逆に驚いてしまって。

夢や就職ってすごく大げさに聞こえるけど、結局、仕事をしないと食べていけないから絶対にやっていかなきゃいけないことですよね。続けていかなきゃいけない、イコール好きなことじゃないと難しいから、好きを仕事にしちゃっていいと思うんです。

メイクが好きだったら、メイク関連でどんな仕事があるのか、まずは探してみてほしい。お金にならないんじゃないかとかと決めつけているのはいつも自分で、探してみればお金になる方法はたくさんある。どういうふうに行動するかはいつも自分次第だなと思います。

りゅうちぇる (タレント・アーティスト)1995年、沖縄生まれ。「普通」の男の子像からはみ出している自分に生きづらさを感じ、Twitterでの発信を始める。高校卒業後に上京し、ありのままの自分を表現していくことを決意。オリジナリティあふれるファッションセンスで、原宿でショップ店員をするかたわら読者モデルとして活躍。その後、テレビのバラエティ番組出演をきっかけに、奔放なキャラクターで全国区のタレントとなる。2018年には音楽活動も本格始動。

2. 逃げ場所を何個か作っておくこと

今はSNSが発達して「個の時代」みたいに言われることが増えて、それぞれが何かを成し遂げないといけないんじゃないかというプレッシャーがかかりやすい時代じゃないかと思うんですね。

でも、すごい人にならなくちゃいけないというのは別にないと思うんですよ。

実績を出さなきゃいけないとか、エポックメイキング(時代を切り開く)しなきゃいけないとか、何か成し遂げなきゃといけないというのもないです。

たぶんもっと大事なのは、逃げ場所を何個か作っておくこと。就活がうまくいかなくても、友達の家にいけば楽しいからいいやとか、友達とうまくいかなくても、こっちの集まりでワイワイしようとか。いろいろな場所に顔を出せる環境を作っておくと、どこかから糸口が見つかるかもしれません。

私もいろんな仕事をしていて、関わる人も違うので、こっちがうまくいかなければこっちで頑張ろうという意識で、1つに絞ろうとしないようにしています。

20代で仕事の専門性が身につく人もいるだろうし、もっと先かもしれないし。30、40代で専門性を身につけていけばいいのかなと思います。もちろんある程度の年齢から別のことを始めるのもいいと思います。

あとは、生活をちゃんとする(笑)。就活がうまくいかなくても、楽しく生活できれば、自己肯定感が上がります。ごはんをつくる、洗濯をする、家族と時間をすごす、趣味のミュージカルを観るとか、普段の生活も逃げ場所のひとつだと思います。

はましゃか (フリーランサー)1994年生まれ。多摩美術大学卒。イラストレーター、コラムニスト、俳優、モデルなど多岐にわたり活躍するフリーランスマルチタレント。Instagramで発信する手書き文字を書き加えた #しゃかコラ や、女子力について疑問を投げかけたコラム「サラダ取り分け禁止委員会」が話題となり、SNSを中心に日々邁進中。

3. 新卒の就職活動は「人生の分岐点」ではない

私が一つ言えるとすれば、社外インターンのような制度をもっと広めたいです。

一つの企業に所属するか辞めるかしかない二択っておかしいなと思っていて。私は「ピボットキャリア」と名付けたんですが、片足を軸にして回転していくように、軸足はこの会社にあって、もう一つの足を気軽に他の会社に置けないかなな、と。

新卒の就職活動が人生の分岐点かといえば、そんな地点ではまったくないし、そうじゃなくしないといけない。

社会人として働き続けている私ですら、キャリアに悩んでますからね。そのあたりもご安心いただき、悩んだときはいろいろな人と会話をしながらお互いに学んでいけたらと思います。

山本築 (MINDSコミュニティリーダー ・日本マイクロソフト)東京理科大学大学院卒業後、2015年日本マイクロソフトへ新卒入社。日本企業に対してWindows10やセキュリティなどMicrosoftの製品提案を行う。2018年日本マイクロソフトの働き方改革推進担当に着任、社内外問わず働き方改革NEXTを推し進める。2019年からはマイクロソフトのセキュリティ製品の製品プロダクトマーケティングマネージャーも担当する。MINDSコミュニティリーダーを務める29歳。

4. 人生は長期戦

私は新卒で入社した会社に7年間勤めていたんですが、同じ場所に同じ時間に行くのが苦痛だったり、朝が苦手だったり、女性社員同士のランチでの会話についていけなくて耐えがたかったり。色んなことがつらかったけど、私は適度に我慢することができたので、7年もそこにいたんですね。

「職場では自分の個性をおさえて働く」という経験を7年間もしていたので、今は働いているみんなが自分らしさを出せたり、生きづらさや弱さを共有したりできるよう、事業内容も、働きかたも、組織のありかたも、自分にしっくりくる自分らしい形にできたかなと思います。7年間の経験が、今の組織にも生きているんです。

私は「モーニング娘。」のファンなんですが、元メンバーの加護亜依ちゃんは、未成年のときに喫煙問題で所属事務所を解雇されたんですけど、2019年に13年ぶりに「辻ちゃん加護ちゃん」のコンビで共演したんですよ。

その時、加護ちゃんは本当に歌もダンスも仕上がった状態でステージに上がっていて、13年間ずっと諦めないで加護ちゃんはスキルを磨き続けていたんだと思うと、人生は長期戦だな、と。

私自身、20代のときに自分らしくいられたかというと、全然そうではありませんでした。

はましゃかさんやりゅうちぇるさんは、20代前半でも自分らしく働いていることがみなさんわかるでしょうから、もしかしたらそういう姿を見て焦ったりする人もいるかもしれません。でも、今やっていることがどう人生につながるかはわからないし、人生に悩みがなくなることってないと思うんです。

悩み続けていく、悩みとともにある、順調に問題だらけっていうのが人生なので、悩むことが当たり前だと思いながら人生を長い目で見て進んでいってもらえれたらいいなと思います。

工藤瑞穂 (NPO法人soar代表理事・ウェブメディア「soar」編集長)1984年青森県生まれ。宮城教育大学卒。仙台の日本赤十字社で勤務中、東日本大震災を経験。震災後、仙台で音楽・ダンス・アートと社会課題についての学びの場を融合したチャリティーイベントや、お寺、神社などでのフェスティバルを地域住民とつくる。2015年12月、社会的マイノリティの可能性を広げる活動に焦点を当てたメディア「soar」をオープン。2017年1月に「NPO法人soar」を設立。様々なアプローチで、全ての人が自分の持つ可能性を発揮して生きていける未来づくりを目指している。

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