「hulu.jp」→「happyon.jp」に
日本で動画配信サービス「Hulu」を運営するHJホールディングスは、5月17日のシステムリニューアルに伴い、サイトURLを現在の「hulu.jp」から「happyon.jp」に変更すると発表した。
URLは変わってもサービス名は「Hulu」のまま。なぜURLだけ「Hulu」からかけ離れた「happyon.jp」に変わってしまうのか。9日に変更を知らせるメールを受け取った利用者からは困惑の声が上がった。
「・・・ハッピョン?」
「スパムかと思った」
「ユーザーへの影響考え、別ドメインに」
変更の理由について、Huluの広報はBuzzFeed Newsの取材に「リニューアル後は日本独自のシステムに移行するため、同じドメインへ別の大規模システムを載せ替えるのは高いリスクが伴う。また、移行の際に長時間にわたってサービス停止をしなければならないため、ユーザーへの影響を考えて別ドメインにした」と説明した。
また、 URLの「Happy On」(ハッピーオン)は今年からCMなどで使われているキャッチコピーで、「Huluを楽しく使ってもらい、生活をhappyに」という思いが込められているとのこと。
「まだ認知度が低く、抵抗感をお持ちの方もいると思いますが、今後、プロモーション、コミュニケーションで速やかに公式感を作り上げて周知していきたいと思います」
「Hulu」が「ハッピーオン」になる?
一方、ネット上では「日本におけるHuluブランドの使用権が切れたからではないか」という説もあった。
Huluは2011年に日本でのサービスを始め、2014年に日本テレビ放送網が日本国内の事業を買収、子会社として設立されたHJホールディングスが運営してきた。当時のプレスリリースには「(HJホールディングス)がHuluのブランドやテクノロジーに関するライセンスを受け、Huluの日本における事業を継続」とある。
この時の契約で「Hulu」ブランドを日本で使える期間が限定されていたため、URLを変更せざるを得なくなったのではないか、将来的にはサービス名も「ハッピーオン」に変わってしまうのではないか、という指摘があった。
「Huluのブランド使用権を手放す予定はない」
広報は「契約内容については公表できない」とした上で、「Huluのブランド使用権を手放す予定はありません。サービス名が変わる予定もないです」と明言。また、リニューアルの影響で見れなくなるコンテンツが出てくることもないという。
「いろいろな憶測がSNSで飛び交っているのは見ていますが、よりユーザーさんに使い勝手が良いものにするために、サービスを停止せずに移行するためにという意図でドメイン変更をしています」とした。