7月8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で、参院選の応援演説をしていた安倍晋三元首相が銃撃された事件。
TwitterではYahoo!ニュースを騙る「偽アカウント」が同日午後1時ごろから、安倍氏が「散弾銃で撃たれたことによる内臓損傷と出血」によって死去したとする情報を発信している。
しかし、このアカウントはニセ物で、8日午後3時現在も、安倍氏の救命措置は続いているとされる。デマや不正確な情報には、注意が必要だ。
Yahoo!ニュースを騙る偽アカウント

ニセの情報を発信しているアカウントは、8日午後0時54分ごろ、Yahoo!ニュースの画像やアイコンを使って、「【速報】安倍晋三元首相が搬送先の病院で死去。時事日報によれば、死因は散弾銃で撃たれたことによる内臓損傷と出血によるもの。」と投稿。
しかし、アカウントは2022年5月に開設されたニセ物だ。本物のYahoo!ニュースのアカウント(@YahooNewsTopics)はTwitter社の認証を受けており、ニセのアカウントとは、ハンドル名やプロフィール欄、フォロワー数などが異なる。
上記の投稿は、アカウントがニセ物であることを指摘するツイートなども含め、計2000回近くリツイート・引用リツイートされている。
一方、安倍氏の容態については、岸田文雄首相が8日午後3時前、「いま現在、深刻な状況にある」「懸命の救急措置が行われている」と説明している。
デマの拡散に注意
【安倍氏銃撃巡りデマも 拡散注意を】 https://t.co/L6JWs2tW8Z
本物のYahoo!ニュースのアカウント
今回の事件をめぐっては、目撃者が撮影したとされる動画をさらに加工した誤情報や、根拠に基づかない書き込み、人種差別的なツイートなども多く確認されている。
こうした大事件の発生時には、特にSNS上でデマや不正確な情報が流れやすい。陰謀論なども同様だが、センセーショナルな情報に飛びついて自らも拡散に加担しないよう、注意が必要だ。
【更新】8日午後4時現在、Yahoo!ニュースを騙っていたニセアカウントは凍結された。