家族は泣きながら、「施設に入ってくれ」と言った。重度障害者の国会議員が生きてきた社会

    重度障害を持ち、幼い頃から施設や養護学校を転々として育ったれいわ新選組の木村英子参議院議員。いまの日本社会は、障害児を持つ家族にとって「自分の子どもを地域に出せる状況にない」と語ります。

    「人に迷惑をかける存在だって言われたり、何の役にも立たないんだって言われたり」

    「同じ人間なのに、どうして障害を持ったことで『いなくていい』と言われなければいけないのかなと思って」

    「同じ人間なのに、どうして障害を持ったことで『いなくていい』と言われなければいけないのか」 重度障害を持ち、幼い頃から施設や養護学校を転々として育った木村英子参議院議員(@eikokimura)。「どんなに重い障害があっても、その人の生きる価値を見出せる社会になってほしい」と語ります。

    「どんなに重い障害があっても」

    相模原市の知的障害者入所施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が死亡、職員を含む26人が重軽傷を負った「相模原事件」。

    凶行に及んだ植松聖被告(30)は、先月8日から横浜地裁で始まった裁判員裁判においても「意思疎通の取れない重度障害者は生きる価値がない」という自らの主張を繰り返しています。

    一方、重度障害を持ち、幼い頃から施設や養護学校を転々として育ったれいわ新選組の木村英子参議院議員(54)は「生きていることに価値がある、生きているだけでも価値があると思っています」と訴えます。

    その上で、重度訪問介護など、障害者が望む生活を実現するための制度が充実しない限り、重度障害者の暮らしには「施設しかない」という状況になってしまうとも指摘。

    「どんなに重い障害があっても、その人の生きる価値を見出せる社会になってほしい」と語りました。

    【訂正】動画内の字幕における「保証」は、正しくは「保障」でした。訂正いたします。