オウム真理教元代表の麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚ら7人の元教団幹部の死刑が7月6日、執行された。
死刑執行が大々的に報じられた直後からTwitterでは、麻原死刑囚の三女で、かつて教団内で「アーチャリー」の名で知られていた松本麗華さんのアカウントに嫌がらせの誹謗中傷が相次いでいる。
「血が流れてる時点で死刑囚」
教団が地下鉄サリン事件を起こした1995年当時、麗華さんは11歳。16歳のときに教団を後にしたのち、2015年に実名を明かし、切っても切ることのできない父との繋がりを抱えて生きる思いを手記にまとめた。
父の死刑が執行された麗華さんのアカウントには6日、以下のような嫌がらせの言葉が寄せられている。麗華さんは7月5日以降、Twitterを更新していない(6日午後6時現在)。
「お前の父ちゃん死んだ〜」
「お父さん死刑ですね!あれほど大きな問題(地下鉄サリン事件)を起こしてやっとかって感じです」
「お前もついでに死刑にしてもらえば?極悪テロリストの血が流れてる時点で死刑囚やろwwwwwwwwwwww」
「ざまあみろ。てめえもさっさと後追いでくたばれ」
「ツイッターなんかやってたんだね サリンで苦しんる人はまだ居ますよ?親族なら恥ずかしくてツイッターなんかやってられない」
死刑執行4日前にも面会申し込み
麗華さんが最後に麻原死刑囚との面会が許されたのは、2008年4月11日。本人のTwitterによると、死刑が執行された4日前の7月2日にも面会を申し込んだものの、東京拘置所に拒否されたという。
7月3日には「もう少し自由に生きたいと思う、今日この頃…」と投稿。「麻原死刑囚の三女」「アーチャリー」と呼ばれ続けることへの葛藤をこう綴った。
「父の娘である限り、オウムと関連付けられ、自由に発言することもできないのだろうか。私は私であり、父の付属物でもオウムの付属物でもない。事件から23年経っても、私という個性を認められないその感覚がそもそも差別なのではないのか」
「私はオウムを肯定するつもりはまったくない。ただ、黒は黒。赤は赤と言いたい。物事は100ゼロではなく、グラデーションなのではないのか。オウムに悪いところはたくさんあった。私もオウムへは入らない。でも、いいところもあった。それだけ。分からないのかなぁ。この感覚」