【現役CAが教える】「長時間フライトの座席、ここが穴場」。飛行機のプロがプライベートで選ぶ座席とは?

    ギャレーケショウシツカラハナレタキタイコウホウノ…何て?

    長時間のフライトの時、快適さを左右するのが飛行機の座席。

    外の景色を楽しみたいかから窓側? 乗り降りしやすいように前方?ポリシーが分かれるところかもしれませんね。

    外資系エアラインでCAとして乗務するRyuCrewさんが「プライベートで飛行機に乗る際によく選ぶ座席とその理由」をYouTubeで公開しました。

    コメント欄では「神回とちゃいますか?座席の選び方の基準をちゃんと説明してくれているので『自分ならどうするか?』を考えることができたし、すごく参考になりました」「自分も同じ選び方だったので嬉しい!」など絶賛や共感の声が集まっています。

    飛行機のプロが選ぶ座席、ぜひ参考にしたい〜〜!

    CAが教えるおすすめ座席は…スタバの呪文?

    時には10時間以上に及ぶ国際線の長時間フライト。RyuCrewさんが乗客として乗る時は「とにかく機内でゆったり快適に過ごせること」を重視しているとのことです。

    単刀直入に参りましょう、そんなRyuCrewさんの結論がこちら!

    「ギャレー、化粧室から離れた機体後方のバルクヘッドではない中央列通路側座席」

    な、何て?? まるでスタバの呪文のようですね……

    ※スタバの呪文:スターバックスでの注文時にトッピングやカスタマイズを大量に追加すると、カタカナがずらずらと並んでまるで呪文のようになることからそう呼ばれる。

    「ギャレー、化粧室から離れた」って?

    国際線エコノミークラスの座席を想定し、“暗号”部分の解説をしていきます。

    まず「ギャレー、化粧室から離れた」はどういう意味なんでしょうか?

    ギャレーとは機内食などを用意する「客室乗務員の仕事場」のこと。

    他にも機内サービスのグッズなどが多数収納されているため、出入りが激しく、備品の出し入れやクルー同士の会話などでどうしても音が出てしまいます。

    続く化粧室はもちろんトイレのこと。機内のトイレは数も少ないため、タイミングによっては、長蛇の列ができることもあるそうです。

    自分の横にずっと人が並んで待っている状態になると……ちょっと落ち着かないですよね。

    もちろんトイレの回数が多めの人は、近くをあえて選ぶのもアリですが「ゆっくり寝たい」「集中して映画を観たい」という人はある程度離れたほうがベターです。

    「機体後方の席」ってどこ?

    多くの国際便は、エコノミークラスの中でも前方と後方の2セクションに分かれています。

    ここで言う「機体後方の席」とは、2か所あるエコノミークラスの中でも後ろの部分のこと。なぜ後方を選ぶのがおすすめなのでしょうか?

    基本的に飛行機の座席は、乗り降りしやすい前から埋まることが多く、機体後方は比較的空いている傾向があります。

    つまり、隣の席が空いていてゆっくりできる確率も高い……ということ。RyuCrewさんのこれまでの経験からもそう感じているそうです(満席の便の場合は関係ないですが!)。

    「バルクヘッド」って何?

    続いての呪文は「バルクヘッドではない」。

    バルクヘッドとは、前が座席ではなく壁になっている席です。このような席は足元が広い分、むしろ座席指定料がかかることも少なくありません。

    足元が広くゆったり座れる、前の座席が倒れてくることがない、など一見長距離フライトに向いているように思えますが……?

    まず、前の座席下に荷物を収納できないということは、離着陸時は荷物をすべて上にあげなければいけません。到着ギリギリまで寝ていたい!という人はちょっと面倒かも。

    ギャレーや化粧室が近いことも多いため音が気になりがち。機内では比較的広めの空間になっているので、トイレ待ちの列や身体をほぐすストレッチなどの「待合スペース」的に使われることがしばしばあるのもデメリットだと言います。

    そして、RyuCrewさんが指摘する意外な盲点はひじ掛け。機体によりますが、この場所の座席はひじ掛けが固定されていることが多く、例え隣が空いていたとしてもひじ掛けをあげて広く使うことができないんだそうです。

    細かいところかもしれませんが、こういったところにストレスを感じる人はバルクヘッドではない席を選びましょう。

    「中央列通路側座席」ってどこ?

    中央列とは、中央にある3列ほどの席のこと。なんだかあんまり人気がなさそうなエリアですが……?

    飛行機に乗るときは窓の外を見たいという人が多く、窓側の区画から埋まりやすいです。

    中央列は窓からの景色が見れないのでそもそも選ぶ人が少ないうえ、さらに中央列のド真ん中、飛行機の「背骨」にあたる席はさらに選ぶ人が少なくなります。

    結果的に、満席でない限り「隣が空いている可能性がそこそこ高くなる」ということ。

    長距離のフライトを快適に過ごす上で、隣の席が空席であれば気を遣う必要もなく、ゆったり度は全然違いますよね!

    一般的に中央列は避けられがちですが、だからこそまさに穴場です!

    動画ではさらに詳しく、それぞれの理由や自身の経験を解説してくれています。

    YouTubeでこの動画を見る

    youtube.com

    あくまで個人の感想です

    今回紹介してくださった座席は、あくまでもRyucrewさん個人のおすすめ座席。

    フライトで重視することは人それぞれですから、トイレに近いほうが安心、到着したら早く降りたい、などご自身の希望に合わせてベストを探ってみてください。

    RyuCrewさんと同じく誰にも邪魔されず、ゆったりと長距離フライトを満喫したい派の方はぜひ参考にしてみては?

    他にも「しっかり眠りたい人」「映画を楽しみたい人」「小さい子ども連れ」などタイプ別に「NG座席」の解説動画も公開しています。気になる方はぜひそちらもチェックしてくださいね!