江崎グリコが地区限定発売のジャイアントプリッツを一新した。全9種類を持つと、こんな感じ。

最初に発売されたのは1994年で、味は信州りんごと北海道バターの2種類だった。「ご当地もののパイオニアだった」と江崎グリコの市田拓也さん。
お土産需要が盛り上がる春休みを控えた今年2月2日、22年ぶりに中身とパッケージを全面リニューアルした。8から9種類に増え、味も一部変えた。
BuzzFeed Japanはこのうち6種類を試食。でもただの食べ比べではつまらないので……

「仕事中のビールうまいっすね」
どれがビールと合うか、ランキングを作った。
まずは、近畿地区のたこ焼味。タコを生地に練りこんだ。

「鼻通りはたこ焼き」
「たこ焼きっていうか、たこ焼き味のキャベツ太郎」
「キャベツ太郎だ」
キャベツ太郎ですか。それは、やおきんの商品ですね。では、ビールとの相性は?

「まあ、悪くないって感じ」
「これはまあ、普通だね」
そこそこな反応。1人5点で15点満点としたところ、たこ焼きは9点を獲得。まずまずのスタートです。
次は、東海地区の沢わさび。静岡県の沢わさびを使用。「澄み切った辛みをお楽しみいただけます」(江崎グリコ広報)というが……

「パッケージがなかなかいいですね」
「アボカドっぽい」
「色がね」
「アボカド食べたかったね」
そんなこと言わずに、食べてみて……
「めっちゃ、わさび」
「わさびっていうか、わさビーフ!」
「上質なわさビーフだ」
そんな、また他社製品ですか…… で、ビールとは?

「うまーい」
「これ全然あるね」
「せんべろ(1000円でベロベロに酔える居酒屋)のおつまみで出てきそう」
合計12点。なかなかの高得点です。
三つ目は、九州地区の博多明太子。期待が高まる。

「あ〜タラコ〜」
「タラコ? 明太子?」
「タラコと明太子、素材一緒ですよね? え、違う?」
はい、同じです。タラの卵巣です。
「あんまりタラコ感ないなあ」
「本物がほしくなってきた」
「ここまでくるなら本物が食べたい」
褒めてるんでしょうか、けなしているんでしょうか。ビールとは?

「あんま、合わないなコレ」
「もっと味濃い方がいい」
「期待値が高かった」
「ちょっと落差がありますね」
6点。いまいちな評価でした。
続いて、信州地区のふじりんご。信州産のふじりんごの果汁を使っている。

「わー、リンゴ、リンゴ」
「すごい、リンゴのにおい」
「紅茶!」
紅茶が飲みたくなったようです。

「うまい。お菓子って感じ」
「コンビニで売ってるアップルパイの味じゃない?」
「基本、舌が安い?」
たしかに、実質賃金マイナスですからねぇ。ビールと合いますか?
「ワインとかのほうがいい」
「結構すき」
「えー、フルーツとビール食べられる人?」
「食べられる。さわやかな香りがビールにいいみたいな」
「おしゃれ。わたしもそれわかるようになりたい」
「いや、わかんなくていい」
合計10点。意見は分かれましたが、高評価です。
五つ目は、東北地区の牛タン。牛タンのパウダーが生地に練りこまれています。

「上質。金で」
「ほんとだ。プレミア感ある。牛タンって再現できるの?」
パッケージのPRETZの文字が金色に輝いています。味はどうでしょうか?

「いいにおい」
「だけど、カップラーメンの粉?」
「粉末のかおりする」
そんな……プレミア感はどこへ……
「おいしい」
「でも牛タンではないかな」
「焼肉味かな」
「たぶんもっと閾値をさげたほうがいい気がする」
「ここ金とかにするから」
ビールと一緒だとどうでしょう?

「コメントに困るぐらい普通」
「普通の飲み会になりますね」
「なんか大学生の」
「あ、ぽい。家飲みの味?」
11点を獲得。沢わさびに次ぐ高得点です。
最後は、中部地区の西尾の抹茶。

「西尾維新(作家)のことしか頭に」
「西尾維新……サブカル感が急にでてきた」
「西尾ってわかんないですね。宇治とかならねぇ」
西尾のみなさん、ごめんなさい。

「あ、抹茶。てか、甘い。ミルキーのにおいがする」
「これやだな」
「おいしいかも疑問だなあ」
「この硬い感じと抹茶がなんかあまり。フワフワで食べたいですね。かき氷とか」
プリッツをかき氷にするのは難しいと思いますが……さあ、ビールと合うでしょうか?

「お茶とビールですもんね」
「結構ひどいねこれ」
「この色だったら、枝豆が食べたい」
「今日2回めですよ」
「抹茶フラッペチーノ好きな人は好きなやつ」
点数は3点。なんと最下位でした。

3人に試食を振り返ってもらいました。

「ワサビもっと褒めておけばよかった」
「ワサビよかったっすね」
「あれだけで食べても美味しいし、ビールと飲んでもうまいしっていう」
ワサビごめんなさい。一番だめだったのは?
「抹茶」
「ダントツ」
「意外感もなかったし」
食べてみたい味は?

「カニとか」
「エビならおいしい」
「魚介類系ほしいな」
「ウニ?」
「トロってどう再現するんだろう。トロ味のプリッツって食べてみたい。まずそう」
どっちなんですか。
「しょっぱいやつ食べたいですね」
「かいひも?」
「プリッツかいひも味って。どういう会議が行われたんだろうという感じがする」
「貝じゃなく、かいひも」
かいひもリクエスト入りました。他には?

「ストレートにビールに合うやつ用意してほしいな。ソーセージとか」
「いい、いい。ドイツとコラボして」
「国な」
「日本では限界があるから」
というわけで江崎グリコさん、国コラボお願いします!
記事作成にあたり、BuzzFeed Japanは江崎グリコからジャイアントプリッツの提供を受けました。