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【参院選】憲法改正が争点だった? 各新聞社で結果の報じ方がまったく違う

「取り組むべき」「ゴーサインが出たとはいえない」

読売の政治部長は「選挙戦で有権者が重視した政策は『社会保障』や『景気・雇用』だ」と書いた。

「憲」という文字は一つも出てこない。一方で「野党はふがいなかった」。共産党との共闘は有権者に「不信を一層強めさせたのではないか」

読売の社説が、憲法に触れたのは最後。「憲法改正にとって、改憲勢力の拡大は前進ではあるが、これで改正発議が現実味を帯びたとみるのは早計だろう。具体的な改正項目について、各党の足並みが必ずしもそろっていないからだ」

「まずは衆参の憲法審査会で、改正テーマの絞り込みの議論を冷静に深めることが重要である」

日経の政治部長は「憲法改正への扉を開いた選挙」ではなくて「『デフレ脱却の契機となった』と語り継がれなくてはいけない」。産経と違う解釈。(誰が語り継ぐの?)

「今の日本に『改憲も脱デフレも』と二兎(と)を追う余裕はない」。「このままではアベノミクスは破綻し、日本は沈む」。産経は憲法改正に真剣に取り組めと主張していた。日経と産経との直接対決を見てみたい。

日経の社説は、自民党の改憲草案をこき下ろした。「保守色が濃すぎてとても多くがのめる代物ではない。見直しの党内論議を求めたい」

「民進党に親和的だった中道保守の票が民進党に行きにくくなった」。「民共連携は与党を利する一面があったといえる」

毎日の見出しは日経とほぼ同じ。「改憲勢力 3分の2超す」

毎日もグラフィックで改憲勢力は163議席と示した。「秋の臨時国会以降に想定される改憲項目の絞り込みは難航が予想されるが、改憲発議に向けた環境が整った」

朝日の見出しは「改憲4党 3分の2に迫る」。「改憲勢力」という言葉を使わず、慎重な表現。

記事では「改憲に積極的な姿勢を見せる無所属議員が少なくとも4人いる。合計すると、発議に必要な3分の2以上の162議席に達する」。日経や毎日は163としていたので、1人少ない。

朝日の社説は「『後出し改憲』に信はない」。「この選挙結果で、憲法改正に国民からゴーサインが出たとは決していえない」

「(野党4党が)共闘していなければ、1人区の当選者はさらに限られただろうことを考えれば、共闘の試みに意味はあった」。産経とは逆の評価だ。朝日と産経が直接対決したらどうなる?

朝日の一面の名物コラム「折々のことば」では、鷲田清一さんがこんな言葉を取りあげた。

「どこにいくのかなあ?」「というより なにから逃げてるかが 問題よ」

(ムーミンとミイの会話)

鷲田さんは、こう指摘する。

「何かから逃げているだけなのに、どこに行くべきかと、人もよく問題をすり替える」

バズフィード・ジャパン アダプテーション・スタッフ

Saki Mizorokiに連絡する メールアドレス:saki.mizoroki@buzzfeed.com.

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