ジェニファー・ローレンス(26)
12月2日、英BBCのテレビ番組「グラハム・ノートン・ショー」での発言が大炎上した。
「ハワイで撮影をしてたんだけど、聖なる石ってのがあって、よくわかんないけど、先祖とかの。知らないよ」
映画「ハンガー・ゲーム2」の撮影中の出来事を話し始めた。会場から笑いが漏れる。
「神聖だから、座っちゃいけないっていうんだよね」「でもね、私は撮影中ずっとウェットスーツを着てたもんだから、オー・マイ・ゴッド、ケツのかゆみに超よかった。オオオォって」
座っていたソファーに尻をこすりつけるジェスチャーをして、笑いを誘った。そして自身も笑い転げながら続けた。
「ケツ掻いてた石がずれちゃって。すっごいでかい石だったんだけど、それが山を転げ落ちて、音声さんを殺しそうになっちゃって」「ハワイの人たちはみんな『オー・マイ・ゴッド、呪いだ!』って」
会場は大爆笑した。
「『私はあなたたちの呪いよ。私のケツで緩めちゃったんだから』って感じ」
笑いながら、話を締めた。(同様の話はテレビで以前にも披露している)
ハワイの人たちやその信仰を蔑む発言に、ネットは大炎上。
「ローレンス発言で問題なのはさ、石を神聖視するのは、バカで愚かな『野蛮な』ことって示唆しているようなところ」
「ジェニファー・ローレンスはとっても醜い。石は(ハワイの人たちの)文化で神聖だって知っていて、わざわざ蔑んだ」「尊敬の気持ちを一気に失った。神聖な石の上に座って、私の文化をバカにしただけじゃない。私たちをモノマネして嘲笑した」
「ジェニファー・ローレンスにハワイの人たちに謝罪させるために、リツイートを。これは許されることじゃない」
「ジェニファー・ローレンスは最もホワイト(white)で悪意がある。これが本当に愉快だと思っているんだから」
米ウェズリアン大のJ・ケハウラニ・カウアヌイ教授は、ガーディアン紙に寄稿した。植民地主義や先住民の学問の専門家だ。
「ポハク(石)が神聖なのは色々な理由からです。神や先祖を表すこともあります。石の目的そのものが理由なこともあります。例えば、族長のマナ(霊力)が込められたバース・ストーンです。でもローレンスにはどうでもよかったようですね」「ローレンスの話は、伝統的なハワイのスピリチュアルな信仰をあざ笑ってきた一連のハリウッド作品を支えるものです」
白人入植者が先住民の文化を蔑んできた構造的な問題を指摘する。
「入植者の植民地主義は歴史的にキリスト教以外の聖なる概念を野蛮な迷信とみなしてきました。今日もこうした考えは残っています。だからこそ、先住民の私たちは主権を要求し、それぞれの神や先祖の領域とのスピリチュアルなつながりを主張しなければならないのです。他の者が笑おうと無視しようと。一方で、ローレンスは違った方法で体を掻く方法を学ぶべきですね」