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徹夜必至! 君は、最高に楽しい「ボードゲーム」で遊んだことがあるか

これまで遊んだ、どのゲームよりも面白いです。

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ボードゲーム、やったことありますか?

ゲームと言えばスマホ? テレビ? いえいえ、世の中にはほかにも面白いゲームがあるんです。それが、ボードゲーム。

残業時間を申告しあってメンタルを削り合う社畜ゲームや、富豪のイケメンだけど暴力を振るう男に娘をやるかどうか頭を悩ませるお父さんゲーム、などなど。

いやーこれがめっちゃ面白いんですよ。ぜひみんなにも遊んでみてほしい。そしてゲーム人口を増やしたい。というわけで、友人を誘ってゲームの紹介がてら遊んでみました。

しりとりをカードゲームにした 「ワードバスケット

山札から5枚を引いて、そのカードでしりとりをしていくシンプルなゲームです。

場に出ているのが「せ」のカードで……

手札に「す」のカードがあったら、「セリヌンティウス」と宣言して出す。

これを繰り返して手札がゼロになったら勝ち、最後まで残っていた人が負けというゲームです。単語は3文字以上、最後の1枚は4文字の単語じゃないと出せません。

「どうしても手札から出せないー!」という場合は、手札を全て捨て、捨てた手札の枚数プラス1枚を山札から引きます。

左の「は行ワイルドカード」は、「は〜ほ」の言葉が末尾にあればなんでも出せるカード。右の「5のワイルドカード」は、5文字だったらなんでも出せるカードです。

とまあシンプルなゲームなんですが、語彙力のなさを思い知ると同時に、その人間の思考傾向が分かるのが最高に面白いんですよ。

下品な単語が飛び出して笑い転げる友人。

「とらのあな!」と発言して照れ笑いする人。

これを何度も繰り返し、飽きてきたら終了。ただのしりとりなのに……! 止まらない……!

あー楽しかった。というわけで次へ。

同僚の嘘を見抜いて停職に追い詰める「NOT MY FAULT! 俺のせいじゃない!

ざっくり説明すると、こんな感じのゲームです。

君はIT開発会社のエンジニア。プロジェクトは残り30日で完成させなくてはいけない。絶対に。嘘でも「予定通りに進んでいます」と言い続けなくてはいけない。もし進捗が遅れ、嘘をついたことがバレたら停職ーー

どこかで聞いたことのあるようなシチュエーションではありませんか。この状況下でほかエンジニア(ゲーム参加者)と「君は嘘つきだ! 絶対に遅れてる!」なんて言い合って相手を停職に追い込むのが最高に楽しい

みんなで「うわーTwitterで見るやつだ」「この前あったぞこのシチュエーション」なんて話してました。

これが残タスクを示すカード。黒く塗られた5、8、12、17、23、30のマスに、各自「必ず」進まなくてはいけません。

こちらがエンジニアのカード。この数字が進み具合を示しています。

自分のターンが回ってきたら山札から1枚カードを引いて、好きな数字を宣言して出たカードを伏せて出していく。ただし、最初の人はどんなカードを引いても「5」を宣言しないといけません。

だって遅れは許されないから

もし、ほかエンジニアが嘘をついたと思ったら「監査します!」と宣言。指定された数字以下だったらアウトです。

一度だけ、「戒告」カードを使うことで正直に遅れを申告することができます。

試しにやってみましょう。前の人が5を宣言し、ぼくはこのカードを引いたので……

難なく「8」を宣言!

もし隣の人が「君は嘘をついている! 監査します!」と宣言したら、いやいやほんとだよ? と逆に相手を嘘つきとして停職に追い込めます。

え、ちゃんと進んでるなら良くない? なんで停職に追い込むの?」「できない監査役は停職なのか……」との発言が出てきますが、まあ世の中そんなもんです

悩みつつもカードを出して……

次の人が「本当はそんなところまで進んでないよね? 監査します!」と宣言。

17まで進んでいなきゃいけないのに、カードをめくってみると合計9しかなかった。サボりすぎだろ!

というわけで停職〜

このように、嘘を指摘して同僚を停職に追い詰めるゲームです。

停職カードが2枚になった時点でゲーム終了。対象者は(人柱として)退職し、プロジェクトは無事、炎上しましたという……。

遊んでいるはずなのに現実の辛さを一身に受けることになるゲームですが、なんとも愉快なゲームです。これが人生だ。

次はこちら!

麻雀×七並べのようなゲーム「ラミィキューブ

4色の「1〜13」+2枚のジョーカー、合計106枚のタイルをこうやって混ぜる。それらを積み上げ、半分ほど配ります。

こうやって手元に整理。これらのタイルを揃えて場に出していき、手元のタイルがなくなったら勝利です。

タイルを場に出すには、同色で3つ以上続く数字であるか、別色で同数字か、どちらかである必要があります。

場に出ているタイルに、1枚だけ追加していくこともできます。

出せるタイルがない場合は山から1枚ずつ取っていくのだけど、これがなかなか揃わない……。

「これ絶対、意図的に止めてる人いるよね?」「出せるのないんだけど」なんて言い合っている様子はさながら七並べ。

場のタイルは自由に並び替えることができるので、パズル要素もあり頭を悩ませます。うーん、どうすりゃええんやこれ……。

最終的にこうなる。

最初に勝ち抜けた人以外はみんな敗者。手元に残ったタイルの合計値が負債になります。5、9、13のタイルが残っていた場合は「27」の負債がある、ということですね。

先の2つのゲームはどこかメンタルを削る要素がありましたが、ラミィキューブは頭を使うだけで平和なゲームです。

感染症から世界を救え「パンデミック

例えば、シドニーの感染症カードを引いてしまうと……

その都市に感染症が広がってしまう。

これが各都市に4つ溜まってしまうと、「パンデミック」といって隣接した都市にも感染症が広がってしまいます。気を抜くとすぐに拡大して焦る。

感染症が広がる前に同色の都市カードを5枚集めると、

治療薬を作ることができる!

山札からカードを引く、都市カードを集める、感染症を除去する。これを繰り返して治療薬を作ることができれば、プレイヤーたちの勝利です。

敵は別プレイヤーではなく感染症である、そんなゲーム設計が協力プレイを促すので、治療薬を4つ作ることができた瞬間の達成感がすごい

ボードゲームをいくつか遊んで慣れてきたら、ぜひトライしてみてほしいゲームのひとつです。

続いてインディアンポーカーみたいなゲーム「コヨーテ

自分には見えないよう1枚ずつカードを額に掲げ、周囲のカードとの合計値を当てるゲームです。

「-10〜20」までそれぞれのカードと、出ている数字が全て2倍になるカード、最大値の数字がゼロになるカード、山から引き直して数字が入れ替わるカードがあります。

ターンが回ってきたら予測する合計値を宣言し、左隣の人にターンがうつります。次の人は宣言された数字よりも合計値が低いと思ったら「コヨーテ!」と宣言。まだまだ高いと思ったら数字を釣り上げて宣言していきます。

もしもコヨーテと宣言され、実際に数字が低かったら右隣の人がアウト! 3回アウトで敗北です。

1枚だけ「×2」のカードが混ざっているので、この場合は28になるわけですね。

「おわーマジかーーー」という感じ。

このゲームもシンプルですが、駆け引きあり予期せぬカードが出てくることもあり、会話を楽しめるゲームです。

「そのカードの数字、この中で一番デカいよ」「え、嘘でしょ?」「どうかな〜ニヤニヤ」なんてやり取りをしつつ、だいたい嘘なのでこれが楽しい。

お父さんの気持ちが味わえる「娘は誰にもやらん

娘カードを1枚ずつ配ります。清楚な雰囲気のまなみ、どう見てもロボットのロボ子など、好きなカードを取っても良し。

彼女らにはそれぞれ「だめんず好き」や「玉の輿狙い」などの隠し属性があります。このカードも1枚ずつ配り、自分には見えないように、ほかの人には見えるようにします。インディアンポーカーみたいですね。

このようにカードを持ちます。なるほど、あなたの娘さんはだめんず好きなんですね。

その娘に求婚する、彼氏たち。

対する彼氏カードがこちら。プレイヤーは山札から1枚ずつ引き、お気に入りの女性に「結婚して下さい!」とプロポーズします。

ただし、彼らもそれぞれ弱点があります。暴力、肥満、借金……。プレイヤーにはあらかじめ弱点カードが配られており、他のプレイヤーに好みのタイミングで押し付けることができます。

プレイヤーは彼女らの特徴を見抜き、適切な彼氏と結婚させなくてはいけません。うまくいったら高得点、見抜けなかったら結婚失敗で不幸のどん底。

「いやいや、そいつイケメンで90点だけど、酒乱で浪費家で肥満だよ?」って悩む図。マジかよ……。

このゲームの面白いところは、最初はただのカードだったのに、気付いたら娘に情がわいている点にあるんですよね。

ほかプレイヤーの状況を見るとどう考えても娘は「だめんず好き」なのに、低得点のどうしようもない男にはやりたくない。なんかやだってなる。

このように、ほかプレイヤーの結婚を邪魔することも。

「100点のスーパーイケメンだけど無職だし暴力を振るうっていう」

「絶対に結婚させたくない」

平凡な人がいい、そう思って結婚させたら……。くそぉぉぉぉぉぉおおお!

ほかプレイヤーの動向次第で下位になったり上位になったり……。

山札の彼氏カードがなくなるか、1人を除いてほか全員が結婚できれば終了。最終得点の高いプレイヤーが勝利です。

「ロボ子、暴力振るう男と結婚しちゃった……😇」「頑丈だから大丈夫じゃない?」なんていう会話もまた楽しいです。サイコー。

このほかにも、ボードゲームはたくさんあります。

一般的なデジタルゲームよりは種類の少ないボードゲームですが、デジタルとは異なる魅力であふれています。

特に、ゲームを通じて友人とコミュニケーションをとり、楽しさを共有するという点では、アナログならではの面白さがあります。やっぱり会話なんですよね、面白いのって。

ゲームを通じて人とコミュニケーションをとることの面白さを知る、そういった意味でボードゲームは唯一無二の遊びです。今週末もゲームやるかー。

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