「わかったかコラ! 私が一番つえーんだよ!」
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映画『地獄の花園』キャラクター動画:菜々緒(OL達を牛耳る悪魔の朱里)編 2021年5月21日(金)公開
ヤンキーOLたちが「テッペン」を目指して血で血を洗う抗争を繰り広げる、異色の映画『地獄の花園』が劇場公開された。
社内の一大勢力を牛耳る「悪魔の朱里」こと安藤朱里役を怪演した菜々緒に、思わずガチギレしてしまったエピソードを聞いた。
悪女は悪女でも…

――今までいろんな悪女を演じてきたと思いますが、このタイプの悪女はさすがになかったですよね。
そうですね。強いキャラをやってきた方ですけど、ここまでパンチのあるキャラクターは、なかなかいないので(笑)
――オファーを受けた時もビックリしたんじゃないですか。
いえ、安心して委ねてくれる感がやっぱりあったので、そこはやっぱり嬉しいなっていう感情の方が強かったですね。
読み間違いで思わぬ事態

――菜々緒さん演じる朱里の読み方は元々「アカリ」だったのに、菜々緒さんの思い違いから「シュリ」になってしまったとか。
(脚本を手がけている)バカリズムさんと現場でお会いした時に、「あれ、アカリだったんだけど、いつ名前変わったんだろうね」って言われてサーッと血の気が引いて。
私もスタッフさんとかに聞いたんですよ。「アカリとシュリ、どっちですかね?」って。で、誰かが「シュリじゃない?」みたいに言ったのを鵜呑みにしちゃったんですけど。
私のトンチンカンな勘違いで役名を変えてしまうという、結構な一大事。なんとなくシュリっぽい感じがしたんですよね……。
――バカリズムさんは怒ってなかったですか。
いやいや、全然怒ってなかったです。
――でも、結果オーライかも。朱里は「悪魔の朱里」と呼ばれていますけど、響き的にシュリの方がハマる気がします。
名前的には、そっちの方が悪魔感あるかもしれないですね。
菜々緒の中の悪魔

――ご自身の中で「悪魔っぽいな」と思うところはありますか。
私、勘が鋭い方なので、人の気持ちや考えを察知する能力は割と長けてると思うんですよ。
すれ違う人が「あ、この人追いかけてくるな」「つけて来るな」とか、雰囲気で感じるので。パッと振り返ると、実際にその人がついて来ていたり。
悪魔とはちょっと違うかもしれないですけど、そういう察知能力みたいなものは結構あるかもしれないです。
――怖い怖い怖い。それは大丈夫だったんですか?
全然、大丈夫でした。
――よかった〜。
そういうのは結構、ありますね。
「ブチ切れたことはありますよ」

――朱里みたいにブチ切れちゃった経験ってありますか? さすがに……
いや、ブチ切れたことはありますよ。
――あ、あるんだ。ちょっと想像がつかないです。こんなに丁寧な人がどうキレるのか。
あります、あります。
昔の話なんですけど、兄が泥酔して絡んできたことがあって。ひどいことを言われて、ものすごいブチ切れました。気付いたら「帰れ!」って叫んでましたね(笑)
――完全に悪魔の朱里じゃないですか。
悪魔の朱里ですよね。
あ、今は仲良しなので安心してください(笑)
カタギか、ヤンキーか

――映画には朱里のような「ヤンキーOL」と、永野芽郁さん演じる主人公の田中直子のような「カタギのOL」が登場します。菜々緒さんはどっちタイプですか?
カタギかな。主人公の直子に近い感じの人間関係というか、立ち位置で生きてきたので。
――さっきの話だとヤンキーっぽかったですけどね。
いや、兄との戦いは妥協せずちゃんとぶつかり合うんですけど、それ以外の人とは平和に過ごしたいなと思ってます。
あんまりケンカとかもしたくないですし、嫌な雰囲気とかもつくりたくないので、そこはオブラートに包む感じで。争い事を避けて通るような人間ですから。
――朱里のようにケンカ相手を吊し上げたりはしていない?
ケンカに明け暮れてそうなイメージがあるかもしれないですけど、意外と平和主義者です(笑)

〈菜々緒〉 1988年生まれ。埼玉県出身。2009年、本格的に芸能活動をスタート。2012年には、『主に泣いてます』(フジテレビ系)でテレビドラマ初主演を果たす。以降、フジテレビ系『FIRST CLASS』(2014年)、NHK 大河ドラマ『おんな城主 直虎』(2017年)などに出演。ドラマ・映画・雑誌・CMで多彩な活躍を見せている。
今年もTBS系『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』や、映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら』『地獄の花園』など出演作の公開が相次いでおり、7月期の日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』にも出演が決まっている。