鏡の前で泣けてくる…そんな時どうしたらいい? 香取慎吾のアドバイスが優しすぎた

    香取慎吾がセカンドアルバム『東京SNG』を出した。稲垣吾郎、草彅剛に対する思いや、東京・明治座で開催する「香取慎吾 二〇二二年 四月特別公演 東京SNG」に向けた意気込み、悩みを抱える人たちへのアドバイスなどを語った。

    香取慎吾が、セカンドアルバム『東京SNG』をリリースした。

    少年時代の思い出は?

    毎日がつらい人は、どうしたらいい?

    「運命」を感じた瞬間は?

    収録曲にちなんだ質問の数々に、香取は時に熟考しながら、真摯に言葉を紡いでいく。

    「つらいことがいっぱいあっても、生きなきゃいけないんです」――。

    ドレスコードはないけれど

    ――『東京SNG』をひっさげて、4月16日から5月6日まで東京・明治座で特別公演を敢行します。意気込みを伺えますか。

    自分が客席で見たいショーになることは間違いない!っていうワクワクが募るばかりで。いつも自分のステージは自分でつくっていくんですけど、細かい詰めを全然してないのは初めてのことですね。

    結構、細かいところを詰めるのが好きで、詰めて詰めて詰めて……ほら、素晴らしいでしょ?ってパターンは多いんだけど、もう(最初から)素晴らしい。

    生のビッグバンドがいるショーってなかなか見られない。最初から最後まで、ずっと音楽を楽しんでもらえる時間になると思います。

    ドレスコードはないですけど、少しオシャレをしてきてほしいかな。僕はタキシードで皆さんをお迎えするので。

    小学生で六本木に

    ――アルバム1曲目の表題曲『東京SNG』は「時は少年時代」という印象的なフレーズで始まりますが、香取さん自身の少年時代を振り返って忘れられないエピソードはありますか?

    少年時代というと、もう東京なんですよね。小学生で仕事で六本木に通ってましたから。今思うとすごいですよね。

    怖かったな。東京の人が怖かった。人混みとか速い流れとか。

    ――小学生ですもんね。

    怖かったけど、今や本当に大好きな場所だし。そうじゃなきゃ、いられないくらい。避暑地的なところで、ゆっくりするのが苦手で。

    東京の次っていったら、ニューヨークのタイムズスクエアとかでぼーっとするのとか好き。人がせわしないのが落ち着くようになっちゃった。

    こんがらがってしまった時は?

    ――2曲目は『こんがらがって(feat.H ZETTRIO)』。香取さんが「こんがらがって」しまった時の対処法を伺えますか。

    人を介さない。結構、それは多いです。直接、会いに行っちゃう。

    今回、一緒に曲をつくってる人たちとも、「あちらがこう言ってる」「じゃあこう伝えて」「こう返ってきた」……無駄なキャッチボールをするなら、「じゃあ、もう行くわ!」みたいな。

    だから最近だと、リモートは便利ですよね。

    ――リモートも「会う」に入る?

    会うに入ります。

    ――伝言ゲームで変に変わっちゃったりするから、時には直接会うのも大事ですね。

    そうなんです。

    鏡の前で泣けてくる

    ――『ひとりきりのふたり(feat.ヒグチアイ)』では、「生きるのがこわいかい 毎日がつらいかい」と優しく語りかけています。そんな風につらい思いをしている人たちに、伝えたいことはありますか。

    つらいことがいっぱいあっても、生きなきゃいけないんですっていう感じかな。それには何か術を見いださないと。

    「笑顔でいよう」と言われても笑顔になれなかったら、鏡の前で本当に笑ってみたり。笑った顔してる自分に「何やってんだ」と思って、また泣けてきたりもするんですけど……。

    そんなんでもいいから、何かをやりながら生きなきゃいけないんですよね。

    あとはね、明日が来るんですよ。それは僕、結構救われるかな。つらさや苦しさが、夜に襲ってきたりするじゃないですか。どん底の思いもするけど、明日が来たら、また違う人に「おはようございます」って言ってたりするから。

    そこをちょっとわかっておくと、楽かもしれない。何があろうと、明日は来るし。

    ――香取さんでも、鏡の前で無理やり笑って、やっぱり泣けてくる――みたいな経験あるんですか?

    あります、あります。ありますね。

    あんまりイメージないかもしれないけど、この曲は今まで言ってこなかったようなことも含めて、皆さんと気持ちをひとつにしたいなって。

    それにはヒグチアイさんだ、と思って彼女に頼みました。

    稲垣・草彅との「運命」

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    新しい地図 / Via youtu.be

    72(Music Video)〜レコーディング風景ver.〜

    ――8曲目の『Slow Jam』には、「求めあい 惹かれ合う 僕らの運命」という歌詞があります。稲垣吾郎さん、草彅剛さんとの関係で「運命」を感じたことは?

    それはやっぱり今、一緒にいることかな。5年くらい? もう結構、経ちましたよね。

    あの時、みんなそれぞれの人生を話し合ったなかで、「一緒に何かやろうぜ」なんてことは言ってなくて。でも、話してると「あっ、同じような先を見たいんだな」っていう感じがした。

    あの時も運命を感じたし、今も稲垣さん、草彅さんと一緒にいるのは運命ですね。

    香取慎吾(かとり・しんご) 1977年1月31日生まれ。神奈川県出身。2017年、稲垣吾郎、草彅剛とともに、公式ファンサイト「新しい地図」を立ち上げ。2020年、ファーストソロアルバム『20200101(ニワニワワイワイ)』を発売。今年4月13日、セカンドアルバム『東京SNG』を出した。4月16日から5月6日まで東京・明治座で「香取慎吾 二〇二二年 四月特別公演 東京SNG」を開く。稲垣、草彅とNHKの教育バラエティー『ワルイコあつまれ』に出演中。3月に公式TikTokアカウントを開設するなど、SNSでも活発に発信している。

    衣装:YOHJI YAMAMOTO /ヨウジヤマモト