「ウソばっか、つきやがって!」
母親が男児を蹴ったり、踏みつけたりする動画がTwitter上で拡散されたことを受け、福岡県警春日署は8日、春日市在住の母親(39)を暴行容疑で逮捕した。

春日署によると、母親は5日昼ごろ、自宅で幼稚園児の次男(6)の背中や腹などを複数回にわたって蹴るなどした疑い。次男にケガはないという。
父親と中学生の長男との4人家族で、犯行当時は父親が仕事で不在だった。
調べに対し、母親は「ウソをついたことにイライラして蹴ってしまいました」と供述。暴行を認めているという。
「やばい、虐待、虐待…」
問題の動画は2分14秒。「虐待」という言葉とともに、8日午前1時44分に投稿された。
現在は閲覧できなくなっているが、午後5時半時点で1万回以上リツイートされ、再生回数は80万回を超えていた。
冒頭、上下ジャージの母親が仁王立ちになり、パジャマ姿で寝そべる次男を「なんで同じことするんだよ! もう2度としませんって言ったろうが!」と怒鳴り、蹴りつける。
撮影者が物陰に隠れながら、小声で「やばい、虐待、虐待…」とつぶやく声も聞き取れる。
「ウソばっか、つきやがって!」

「なんで守らないんだよ!」と蹴り続け、次男を踏みつける母親。次男は痛がり、泣き叫んでいるように見える。
「なんでよ?答えろよ!」「ウソばっか、つきやがって。つきやがって!」と母親の暴力はますますエスカレート。
うずくまり、さらに大きな泣き声をあげる次男に、「私の心の方が痛いわ!」と吐き捨てる。
蹴られた次男が立ち上がり、撮影者の方へ歩み寄ってくるところで動画は終わる。春日署は撮影者が誰なのか、明らかにしていない。
昨年4月にも虐待
春日署によると、Twitterで動画が拡散されたことで、福岡県警本部に匿名の通報が寄せられ、逮捕に結びついた。
母親は無職。昨年4月にも、長男に対する身体的な虐待と次男への心理的な虐待で、警察が児童相談所に書面通告していた。
