「1投稿で120円寄付」できる!
日本では、1年間に約612万トンもの食品が捨てられていることを知っていますか?
国民一人あたりの食品ロス量は、1日約132グラム。お茶碗一杯のごはんに相当する量を、毎日廃棄していることになるんです。
一方で、世界では約6億9000万人が飢餓に苦しんでいるといいます。
10月16日は「世界食糧デー」。食料問題について考えるために定められた日です。
それでも、問題は知っているけれど「何をしていいかわからない」という人に、朗報です。SNSから気軽に始められる取り組みがあります。
ゆにばーす はらさん「ブロッコリーの茎は捨てないで味噌汁にいれるよ🥦」
マシンガンズ滝沢さん「腐るから食べちゃってと言われたそぼろと貰ったたらこ」で…
その取り組みとは、「#食品ロスゼロアクション」「#ゼロハンガー2020」「#国連WFP」のハッシュタグ。
国連WFP協会が9月1日から10月31日までやっています。
食品ロス削減の取り組みを、ハッシュタグとともにSNSに投稿すると、1投稿当たり120円が、寄付協力企業から国連機関、世界食糧計画(WFP)の学校給食支援に寄付されるという仕組みです。この金額は、学校給食4人分に相当します。
日本の食品ロスを減らし、かつ発展途上国などの飢餓の問題の2つに参加することができる取り組みなのです。
世界各地で難民や貧しい人々への食料支援を続けるWFPは、2020年のノーベル平和賞を受賞しました。
そして、WFP協会は、WFPの日本における公式な支援窓口です。
食品ロス削減の取り組みというと、難しそうですが…
「予めご飯少なめに注文し、食品ロスしないようにしてます」と、たかまつななさん。食べ方の工夫ができます。
「見切り品の紫キャベツで簡単酢キャベツ」と、声優の上間 江望さん。買い物でもロス削減ができます。
料理研究家の枝元なほみさんは、Twitterなどで、残り物を活用した料理を紹介しています。
日本では膨大な食品ロスが出ている
国連WFPは貧困などが原因となる飢餓に苦しむ人々に食料を届ける活動をしています。しかし、日本での1年間の食品ロスは、国連WFPが1年間で支援する食糧約420万トンの1.5倍にあたるといいます。
取り組みに参加したSNSユーザーは、「今回のキャンペーンで廃棄食品がものすごく多いことを知った」といったコメントをしています。
Instagramには、「#食品ロスゼロアクション」におよそ7400件の投稿があります(10月16日時点)。
投稿された食材のリメイク方法を、日常生活に取り入れることができそうです。
〈サムネイル=getty images〉