買ったものの、様々な理由で冷蔵庫の中で眠ったままになっている食材や調味料はありませんか?
本来は味わえたのに腐ってしまったり、賞味期限になったりして、捨ててしまいがちなそんな食材は、「おせっかい料理人」が解決してくれます。
Twitterで尋ねるだけで、料理人が食材の活用方法を教えてくれるという夢のようなハッシュタグが登場したのです。
「#教えて消費レシピ」がお助けします。
ツイートしたのは、都内のレストランで統括料理長として働いている関口幸秀さんです。
関口さんは「#cookforjapan」という活動もし、日本各地に甚大な被害をもたらした台風19号で被災した農家の食材を活用できるレシピを公開するなど、料理人ならではの支援をしています。
そんな関口さんが今回、Twitterで始めたのは、家庭で余った食材の活用法を教えるハッシュタグ「#教えて消費レシピ」です。
誰もがこのハッシュタグと「食材名」をつけて質問を投稿すると、アドバイスが届くのです。
関口さんは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、レストランを休業せざるを得なくなりました。その中で、食材が余ってしまう辛さを感じたといいます。
「自炊が増えた家庭でも同じようなことがあったら悲しい」。そう思い、このハッシュタグを考案しました。
思わず唸ってしまう内容。
どんな回答が届くのか。例えば、「高野豆腐の使い方」を質問すると…
使い方が難しい「ナンプラー」は…
余りがちなお餅は?
お餅買わなきゃ…
どれもおいしそうなレシピが、すらすらと…!
「お助けしますね」と呼びかけた関口さんのツイートは、6200リツイート、1.5万いいねを超え、250以上のリプライがつくほど大きな反響を呼びました(4月17日時点)。
届いたレシピを参考にして料理をした人からは「すごく美味しかったです」との声があります。
Twitterユーザーによく尋ねられるのは、豆板醤や甜麺醤など中華調味料の使い方。これには「肉味噌を1度作ってしまえば、ごはん、パン、うどんなどレパートリーが増えるのでおすすめです」とアドバイスします。
「タマリンド」という調味料の使い方を何度か質問されたのには驚いたといいますが、どんなに珍しい調味料でも、関口さんは活用法を提案しました。
料理人ならではの考えが広まる嬉しさ
どんな食材であってもレシピを提供できるのは、料理人としての蓄積があってこそです。スタッフの「まかない」を考えてきた経験も役立っているといいます。
Twitterでの大きな反響を受けて、関口さんはこのように話します。
「今までは作った料理で喜んでもらっていましたが、料理人ならではの考えが広がっていくのを嬉しく見ています」
好評すぎて「返信が間に合わない」とうれしい悲鳴。すると、激アツ展開に
いろんな人が助け舟を出し、スイーツも聞けるように…!
野菜まで!ありがとうございます…。
この広がりに、目が離せない展開になってきました。これからも楽しみです!