スマートフォンやタブレット、モバイルバッテリーといった身近な商品に使用されている「リチウムイオン電池」が発煙・発火する事故が増加しています。
国民生活センターには、「充電端子が発熱、発煙した」「リチウムイオン電池が膨張した」といった相談のほか、充電中に爆発し火災になったとの事例も報告されているといい、同センターが事故の再現テストを実施。その動画を公開し、注意を呼びかけました。
こちらが、その動画です。
再現テストによると、充電端子内に導電性の異物が混入した状態でモバイルバッテリーを充電すると、充電端子が発熱・発煙しました。
また、スマートフォンを充電しながら動画を連続再生すると、表面温度が上昇。さらに、掛け布団によって放熱が妨げられると、温度がさらに上昇しました。
リチウムイオン電池が熱暴走すると、温度が急上昇して勢いよく発煙し、周辺物が焼ける様子もみられたといいます。
また、スマートフォンが長時間肌に触れていると「低温やけど」を負う恐れもあるといい、就寝中は特に気をつけるよう呼びかけています。
そして、以下のアドバイスをしました。
・熱さや異臭など異常を感じたら、直ちに使用を中止する
・電池に膨張が見られたら使用を控え、交換または適切に廃棄する
・充電器の定格出力を確認し、接続するスマートフォンやモバイルバッテリーなどの仕様に応じて適切な充電器を使う
・放熱が妨げられる環境下で使用すると高温になる可能性がある。そのため、使用中や充電中は発熱することを認識し、熱がこもる環境に置かないように心がける
・製造・販売元や型式が明示されていない商品や、仕様が不明確な商品を購入するのは避ける