寝ている間にスマホが発火も リチウムイオン電池の熱暴走の危険、再現テスト動画の中身

    スマートフォンが長時間肌に触れていると「低温やけど」を負う恐れもある。

    スマートフォンやタブレット、モバイルバッテリーといった身近な商品に使用されている「リチウムイオン電池」が発煙・発火する事故が増加しています。

    国民生活センターには、「充電端子が発熱、発煙した」「リチウムイオン電池が膨張した」といった相談のほか、充電中に爆発し火災になったとの事例も報告されているといい、同センターが事故の再現テストを実施。その動画を公開し、注意を呼びかけました。

    こちらが、その動画です。

    【発表情報】 「充電端子が発熱、発煙した」「電池が膨張した」といったリチウムイオン電池や充電に関する相談が継続的に寄せられており、中には充電中に爆発したという事例もみられました。 思わぬ事故にあわないためにも、取り扱いには気をつけましょう。 https://t.co/p9uLU7nyJx

    国民生活センター / Via Twitter: @kokusen_ncac

    再現テストによると、充電端子内に導電性の異物が混入した状態でモバイルバッテリーを充電すると、充電端子が発熱・発煙しました。

    また、スマートフォンを充電しながら動画を連続再生すると、表面温度が上昇。さらに、掛け布団によって放熱が妨げられると、温度がさらに上昇しました。

    リチウムイオン電池が熱暴走すると、温度が急上昇して勢いよく発煙し、周辺物が焼ける様子もみられたといいます。

    また、スマートフォンが長時間肌に触れていると「低温やけど」を負う恐れもあるといい、就寝中は特に気をつけるよう呼びかけています。

    そして、以下のアドバイスをしました。

    ・熱さや異臭など異常を感じたら、直ちに使用を中止する

    ・電池に膨張が見られたら使用を控え、交換または適切に廃棄する

    ・充電器の定格出力を確認し、接続するスマートフォンやモバイルバッテリーなどの仕様に応じて適切な充電器を使う

    ・放熱が妨げられる環境下で使用すると高温になる可能性がある。そのため、使用中や充電中は発熱することを認識し、熱がこもる環境に置かないように心がける

    ・製造・販売元や型式が明示されていない商品や、仕様が不明確な商品を購入するのは避ける