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突然やってきた終業式。少女が渡したのは宝物級の手作りプレゼント。

新型コロナ対策の休校要請によって、早まった終業式。当日に予定していた手作りプレゼントを間に合わせようと、少女は…。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全国に広がった休校措置。子どもたちにとっては、「お別れの日」が突然やってきたことにもなります。

そんな悲しみのなかで、ある少女が「みんなに渡すため」につくったプレゼントがTwitter上で話題を呼んでいます。

そのプレゼントが、こちら。

「小4の次女が、みんなに渡すため、午前2時までかけて作った」

そんなコメントともに投稿されたのは、手のひらで包み込めるほどちいさな教科書と文房具のミニチュア。

ツイートは1万4000以上いいね(3月11日現在)されるなど、話題に。リプ欄には「一生の宝物になりそう」「ステキなプレゼントですね」といったコメントが寄せられています。

こんなにたくさん作ったなんて…!プレゼントのきっかけは?

この写真を投稿したのはtiny giftさん(@tinygift2019)。ハンドメイドが大好きで、趣味でミニチュアを作っているtiny giftさんは、二児の母です。

実はこのミニチュアは、3年ほど前から毎年の恒例行事なのだそう。2人の娘が終業式のたび、クラスメイトや先生、校長先生に渡しているんです。BuzzFeed Newsの取材に、tiny giftさんはこう語ります。

「うちの学校は市内でもマンモス校でお友達の顔、名前を覚えるのがとても大変です。せめて同じクラスになったお友達だけでも覚えていてくれたら嬉しいなと思い、まずは長女が低学年のころに私が提案したんです」

「『プレゼントしたい!』と言ってくれたのがきっかけで、続いて次女も長女を真似てプレゼントすることになり、我が家の毎年の恒例行事となりました」

tiny giftさんが手伝うのはパソコン作業だけ。教科書を印刷した後は、カットから仕上げまで、さらに文房具の制作もすべて娘さんが担うのだそうです。

「どうしても仕上げて明日渡したい」

今年予定されていた終業式は、3月26日。本来であればあと1ヶ月あったはずでしたが、例年とは違う展開に。新型コロナウイルス感染拡大への対策として、全国の学校に政府から臨時休校が要請されたのです。

学校から休校を伝える連絡はありませんでしたが、ニュースを知った次女は「どうしても仕上げて明日渡したい」。急いで材料を集め、これまでコツコツ制作してきたミニチュアを、ひとつずつ接着剤で台紙に貼りつけました。

43セットのミニチュアの梱包が終わったのは、深夜2時。無事に完成した作品は翌日、クラスメイトやお世話になった先生、校長先生に渡すことができました。

「突然クラスメイトや先生とお別れになるということ、学校イベントが色々中止になってしまうということで、子どもたちが可哀想で心配でした」

「それでも娘は、目をキラキラさせながら無事に渡せたことを話してくれました。クラスみんなが盛り上がってくれて、普段は静かなお友達もとても喜んでくれたそうです。前夜に頑張って良かったと思いました」

急な休校要請で、コツコツ作っていたプレゼントが水の泡になりそうでしたが、なんとか間に合ったことへの喜びはひとしお。つらいニュースの多い時期だからこそ、素敵な思い出になると良いですね👏