いったい、どういうことなんでしょうか……?
白いボディには、プロジェクションマッピングで、骨や筋肉といった映像が投影されています。緻密でリアルです。
プロジェクションマッピングにした理由を伺うと、「他の人と被らず、目立たせるためです。立体にただ着色してしまうのも置物感が出てしまうし、ありきたりなので避けました」と語ります。
特にこだわった点については、「なんといっても凛々しい顔です」と言います。
ゴリラへの思いは、深かった…。
この作品のモデルは、大友さんが描く漫画『イケメンすぎるゴリラ』の主人公「ゴリラ・ゴリラ」。
卒業制作としても選んだ理由は、より多くの人に知ってもらいたいという思いからでした。ほかにも大学では、大きいゴリラの顔面だけをトリミングした絵画などを制作しているそう。
なぜ、大友さんはそこまでゴリラを愛するのかーー。それは「自分の人生を救ってくれたから」なのだといいます。
藝大を目指していた予備校時代に、精神的に深く落ち込んでしまった大友さん。そのとき一念発起して制作したゴリラのLINEスタンプが大ヒットし、それが自信になったそうです。
だからこそ、ゴリラは「命の恩人」のような存在なんだとか。
ゴリラはどうなる?
ゴリラを持ち帰った際、大友さんのお母さんは「外だと劣化が心配……」。お父さんは、「展示の時より大きく感じるね」と落ち着いた様子だったのだそう。
隣人のおばあちゃんからは、「あれま!大きいねぇ!あなたが作ったの??大変だったでしょ〜」 と驚く反応があったといいます。
ちなみに作品は、今後も庭に置くしかないとのことでした。
大友さんの活動は、Twitterで見ることができます。また、漫画は集英社の漫画投稿サイト「ジャンプルーキー」に掲載されています。