あ〜…共感しかない…。なんだかノスタルジックな気分になる、体験談が話題です。
どてらぞぬ(@zonu_summer)さんが「食べ物エピソードまとめ」と題したレポ漫画をTwitterに投稿したところ、1000以上リツイートされ、8000を超える「いいね」が集まりました。
リプライ欄には「全面的に同意すぎる」「いいなぁ…またちょっとした幸せに気付かされた」など、登場する食べ物の思い出に反響が寄せられています。
「ねるねるねるね」
スーパーに行くといつも買ってしまうもの。それは「ねるねるねるね」!
「つくる系」の知育菓子といえば、木のまわりに実がなるものや、人工イクラのようなものをつくるキットなど。記憶に楽しい記憶として刻まれています。
幼いころは、まさかおとなになっても同じものを食べているなんて、思いもしなかった…。
「ホットスナック」
かつて、パーキングエリアやプール、遊園地などにはニチレイの冷凍食品自動販売機「24hr.HOT MENU」が置いてありました。
自販機でご飯を購入できる特別感…。待ち時間が少々長くても、心がおどる瞬間に間違いありません。
待った先には、湯気で湿気った熱々の箱。まさに宝物そのものでした。
またいつか、どこかで食べられたらいいなあ…。
「クリームソーダ」
クリームソーダ、緑色のその飲み物は癒やしの存在…。
上にのっているアイスやソフトクリームも、鉄製で柄の長い小さなスプーンで食べると特別に美味しく感じることができます。
喫茶店に入れば必ず注文しますが…?周りはコーヒー一択なのでした。
「セブンティーンアイス」
街中で見かけると、つい笑顔になってしまう魔法の自販機、セブンティーンアイス。
いつも「ソーダフロート」味を選び、ペリペリと上蓋を剥がすとワクワクが止まらないのです。
食べ始めると「無」になるため、食べているときの記憶はありません。
食べ終わったあとに残る特徴的な芯を見つけながら、余韻に浸る休日も大好きです。
BuzzFeedは関西在住のどてらぞぬさんに話を聞きました。
どてらぞぬさんは、自身の体験を元にして「ゆるく低温なレポ漫画」を描いています。
今回の「食べ物エピソード」も、日常のなかで感じる幸福に思いを馳せながら、投稿されたものなのだそう。
「普段何気なく食べているものや、かつてあったもの、その双方を食べる瞬間や、購入する瞬間はとても嬉しいものだったと思うんです」
「でも、食べ終わるとその感情は急速に薄れて、なくなってしまいますよね。そういった、『一過性の幸せ』というものを、僕はすごく大切に感じています」
「きっと、今の瞬間にパッと思い出せないだけで、そんな幸せをみんな感じているはず。漫画にすることで、少しでも思い出してほしいなあ、と描きました」
クリームソーダをより、楽しむために。
今回描いた4つのエピソードのなかで、印象深い食べ物は「クリームソーダ」だと話します。
「好きなんですよ、緑色で…。喫茶店でクリームソーダを食べるというのは、個人的に、すごくコスパの良い贅沢だと思うんです」
「僕は家であまりアイスを食べないのですが、理由はクリームソーダのアイスをより美味しく食べるためなんです」
たしかに、普段からアイスを控えれば、クリームソーダをより一層おいしく食べられそうです。これぞ、喫茶店を楽しむコツだ…!
「その記憶がより一層美しくなるような気がするんです」
寄せられた感想の中には、2021年に販売を終了したニチレイの冷凍食品自動販売機「24hr.HOT MENU」との別れを惜しむ声も。
自販機で買ったハンバーガー、パンの端っこがしなしなを越えて、固くなってる時があり、美味しかったです。また食べたくなりました
ホットスナック自販機は、心がゾワゾワしますよね。マンガで可視化していただいてありがとうございます。
ニチレイの自販機懐かしいな〜
いつもオトンの手伝いで自販機の補充行ったらそのご褒美にいつも焼飯を買ってもらってたな〜
幼い頃から食べていたものや、親しみ深いものが、この世から消えてしまったとしても…。どてらぞぬさんは、前向きな回答を伝えてくれました。
「その時にあったものがなくなったり、大人になってから食べてみるとそんなに美味しくなかったり…。そういうことって結構あると思うんです。でも僕は嫌だとか、悲しいとかは思ったことはありません」
「なくなったり、わからくなったり…。そういうのも、素敵だなって僕は思います。出会ったとき、美味しかったときの記憶がより一層、美しくなるような気がするんです」
幸せな記憶、思い出せましたか?
多くの人から集まっている反響に、「ありがたいです。本当に…」と話し、こう続けます。
「読んでいただくだけで嬉しいですが、何かの感情を動かすことが出来たなら、何より幸せですね」
「ただ、最近は僕の予想を上回る人に読んでいただいているようで…。少し緊張しますが、マイペースにやっていきたいと思います」