新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、人々が不安に駆られ、全国的にトイレットペーパーが売り切れる店舗が相次いでいます。
倉庫の天井まで高く積み上げられた箱の正体は……なんと!トイレットペーパーの在庫なのです。
丸富製紙は翌日、出荷する様子を投稿しました。トラックには、トイレットペーパーがびっしり。
BuzzFeed Newsは3月4日、東京都江東区の「イオン東雲店」に並ぶ、丸富製紙のトイレットペーパーを確認しました。よく見ると「こちらの商品(丸富製紙)トイレットペーパーに限りおひとり様10点まで販売いたします」との記載が。
BuzzFeed Newsは、丸富製紙に取材しました。
ツイートに込めた思いを聞くと、こう返答がありました。
「新型コロナウィルスの感染拡大や一部報道の影響により、不安な日々を過ごされているお客様が多く見受けられる中で、微力ながら少しでもお客様の不安を和らげることのできる情報を共有できたら、という思いで投稿しました」
トイレットペーパーを製造する会社として、社会に伝えたいことは「普段と同じペース」での購入。
「日常生活の中で必需品が手に入りにくくなるという状況は、大変不安な気持ちになられるでしょうし、私たちもすべてのお客様にお届けできていないことを大変心苦しく思っております」
「しかし、私たち製紙メーカーには在庫が潤沢にあり、生産・出荷も問題なく継続しておりますので、落ち着いて、いつもと同じペースでご購入いただければ、自然と店頭に商品が戻る見込みとなっております」
「ぜひ、冷静に情報を受け止めていただければ、と思います。私たちもいち早くお客様の元へ商品をお届けできるよう、社員一同全力で取り組んでいきたいと思います!」
現在、消費者の不安や怒りの矛先が、落ち度はない各店舗の店員に向かうという構図が生まれており、ドラッグストアの店員が「コロナよりも怖いのは人間だった」と悲痛な体験をBuzzFeed Newsに証言しています。
また、安倍晋三首相も会見で「冷静な購買活動をお願いしたい。事実でない噂が飛び交っています。トイレットペーパーのほぼ全量が国内生産であり、十分な供給量や在庫が確保されています」と国民に呼びかけています。