家族がいないすきに……。神社のアレを使って犯人が起こした行動に「永久保存しようや」

    畳についた足跡、実は……。

    新潟県にある藤基神社(@fujimotojinja)で禰宜(ねぎ)を務める男性がTwitterに、日常の一コマを投稿したところ、5万4千回以上リツイートされ、30万9千回を超える「いいね」が集まりました。

    アップされた写真の光景は、一瞬ヒヤッとしますが、よく見ると、なんだかほっこりする、子どものいたずらにまつわる写真でした。

    リプライ欄では「怖い話に出てきそうな部屋になっておる」「金魚かと思ったら妖精さんの足跡だった」「これは芸術や。永久保存しようや」など、画像に驚きつつも、いろんな角度から捉えたコメントが集まっています。

    ……畳には大量の朱い足跡が。いったい何が起きたのでしょうか?

    ツイートには、こう書かれていました。

    「新潟県村上市在住の女児(3)による朱肉を使った犯行です。犯人は現在逃走中です」

    足跡のついた畳、思ってたよりも趣深いような……。なにより、犯人の行方が気になります。

    BuzzFeedは投稿者で父の小島盛康さんに話を聞きました。

    畳に足跡をつけたのは、保育園の年少さんクラスに通っている、さとちゃん(ニックネーム)です。

    小島さんは、その日のことを「藤基神社足跡事件」と命名。

    神社の社務所にある、30畳の大広間で起きたハプニングだったとのことです。

    「その日は、朝から父と母(さとちゃんの祖父母)が地鎮祭で出かけていました。 私と妻は朝の神社の準備をしていて、人員が手薄な中での犯行です」

    「(家族が)少し目を離したすきに、玄関に置いている御朱印用の大判の朱肉を持ち出して、自分で足をペッタンして走り回ったんだと思います」

    御朱印用の朱肉……!たしかに、小さな子にとって大きめの朱肉は、魅力的なのかもしれません。

    「最初は何が起こっているか分かりませんでした」と小島さんは当時の衝撃を振り返ります。

    「それが朱肉だと分かったときは頭が真っ白になりました。もし朱肉がとれなかったら『大広間の畳を全て張り替えなくては』と思うと、とても焦りました」

    そのとき、犯人は逃走中でした。急いで探すと……? 洗面所で手を洗っているさとちゃんを発見したのです。

    「証拠隠滅を図っていた模様です。仕事を終えて満足げな様子でした」

    そんなさとちゃんを怒る暇もなく、畳についた足跡を消す作業に急いでとりかかりました。

    「洗濯用洗剤とブラシ、雑巾を使用しました。地鎮祭から帰ってきた家族も含めて、総出で作業にあたりました。落ちにくかったのですが、一生懸命掃除して1時間程度で何とか落とせました」

    落とすことが本当に大変だったため「この苦労を誰かに知ってもらいたい、という軽い気持ち」でTwitterに投稿したんだとか。

    実はさとちゃん、今回だけでなく過去にもいたずらの経験が...。しかし、ここまで驚かされたのは初めてだったそう。

    多くの人から反応があり、「想像以上の反響の多さに非常に驚いています」と語ります。

    「皆さんのコメントも面白かったです。『金魚が泳いでいるみたい』という意見や、写真の足跡から『娘の足が左足だけ偏平足気味』だということも、わかりました」

    「厳重注意をして、本人も反省しているようなので、保護観察処分としました。娘には、しっかり反省してもらい、その才能を別の形で活かしてもらいたいと思っています」