これ1億%美味しいやつ…!なめらか〜でとろけちゃいそうなケーキのつくり方が話題になっています。
ゆっぴきさん(@cooking_made41)がTwitterに、あるケーキのレシピを投稿したところ、2万8000回以上リツイートされ、19万7000回を超える「いいね」が集まりました。
リプライ欄には「さっそく挑戦してみました」「めちゃくちゃ美味しかったです」「死ぬまでに一度は、こういうの食べてみたい」など、コメントが寄せられています。
くぅぅぅぅぅうう!!!抹茶のチーズケーキときたか…。
ツイートには、写真とともに手書きのレシピが添えられていました。
「なめらかでとろけるような抹茶のバスクチーズのレシピです。是非つくってみてください」
ふむふむ。バスクチーズケーキというと、一見難しそうです。いったいどんなレシピなのでしょうか…?
《材料》※15cmの底が抜けるタイプの円形型を使うレシピです。
クリームチーズ 350g
きび砂糖 110g
コーンスターチ 10g
(きび砂糖とコーンスターチはダマ防止のために、事前に混ぜておきましょう)
抹茶パウダー 20g
70℃のお湯(常温水:熱湯を1:1で混ぜる)
脂肪分35%の生クリーム 170g
卵黄2つ+全卵 200g
《前準備》
・クリームチーズを常温に戻しておく。もしくは200wで2分加熱する(この場合は1分ずつ取り出しよく練る)温めて柔らかくしておく。
・生クリームを小鍋に入れ、40℃(お風呂くらい)に温める。(レンジで温める場合には500wで20秒〜。様子を見ながら加熱する)
・オーブンを250℃に予熱しておく。
・ケーキ型にクッキングシートを敷いておく。
・卵をときほぐして、湯煎で温めておく。もしもご家庭にブレンダーがある場合には使用してもOK!
《生地づくり》
1. 抹茶ベースをつくります.
抹茶パウダーに70℃のお湯を入れ、ペースト状になるまでホイッパーでよく混ぜ合わせたら、生クリームを2回に分けて入れ混ぜ合わせる。
2. やわらかく練ったクリームチーズにきび砂糖、コーンスターチを入れ、ゴムベラで練りあわせる。
※ゴムベラについた生地やボウルの底が混ざり合いにくいため、要注意です。
3. 2のボウルに卵を4〜5回に分けて入れ、その都度よく混ぜ合わせる。
※2と同様に気をつける。なるべく空気が入らないように混ぜ合わせる。
4. 1の抹茶ベースを加えてよく混ぜ合わせる。
5. 時間のある時は一度、生地を裏ごししてから型に流し、オーブンに入れる。(予熱の状態から)240℃に下げて28分焼く。
※裏ごしは必須ではないながら、やったほうがなめらかに。
6. 粗熱がとれたらふんわりとラップをして冷蔵庫に入れ、一晩愛でる。
7. 型から外して、温めたナイフでカットして食べる。
一晩置いている間に、ついつい食べたくなってつまみ食いしてしまいそうですが、より美味しく食べるために我慢が必要なようです。忍耐力とバスクチーズケーキへの愛が試される一夜になりそうだ…。
なんだか材料やつくり方の細部にこだわりを感じるレシピです。
BuzzFeedはレシピ考案者のゆっぴきさんに話を聞きました。
中高と陸上競技の七種競技に励んでいたというゆっぴきさん。お菓子をつくるようになったきっかけは、周囲の反応でした。
「厳しい食事制限や練習で燃え尽き症候群になってしまったとき、自分のつくったお菓子で家族や友人が喜んでくれたことがきっかけでお菓子作りにハマり、製菓専門学校に入学しました」
その後は、パン職人や販売員、カフェのホールをしながら不定期販売のオンライン個人ブランド「to send...」を2022年5月にスタート。
「お菓子の発送に限らず、おうちでも美味しいお菓子を食べることで少しでも幸せが届いてほしいという思いで、レシピの発信をたまにしています」
抹茶を混ぜ込んだ理由
もともとバスクチーズケーキのレシピは3種類(プレーン、抹茶、チョコレート)出していたといいます。
「今回のレシピは、以前出していたものの改良版です。たまたま反響があったという形です」
ひとくちに「チーズケーキ」といっても、なかなか抹茶のチーズケーキというと個性的な印象を受けます。どうして抹茶を混ぜ込むことにしたのか、理由を聞いてみました。
「抹茶のチーズケーキはあまりないし、チーズケーキとは合わないイメージがあったのですが、つくってみたら、意外と相性のいいことに気がつきました。自分だけではなくいろんな人に知ってほしい、食べてみてほしいということで抹茶のバスクチーズを作りました!」
上手につくるためのコツ
このバスクチーズケーキの特徴は、なんといっても絶妙にとろけている生地の「ゆるさ加減」なのではないでしょうか。
どうやら、この加減を上手に出すためにはコツが必要なのだそう。
「とにかく空気を含ませないように混ぜることと、混ぜる材料の温度をなるべく一定にすることです」
「ほかにも、家庭用オーブンには癖があるので、1分前後は焼き加減を調整していただくといいと思います」
きび砂糖やコーンスターチは代用可能?
反響のなかには、レシピを見てつくってみたいと思った人からの代替案の提案も多数寄せられていました。
これにゆっぴきさんは、特に多く集まった質問に対して回答しています。
・きび砂糖はグラニュー糖や上白糖で代用できますか?
→代用は可能でございます。ただ保湿力や焦げ付き加減が異なることやコク感も変わるので、できればきび砂糖が好ましいです。
・コーンスターチは片栗粉や小麦粉で代用できますか?
→可能ではありますが、食感や舌触りが変わるのでオススメはいたしません。
・型のサイズは18cmや12cmでも大丈夫ですか?
→焼くことはできますが、その型のサイズ用のレシピではないので写真の通りにはなりづらいです。できれば15cmが好ましいです。
筆者もきび砂糖やコーンスターチを他の調味料で代用することは可能なのかどうか、気になったため尋ねてみたところ、より詳しい答えを得ることができました。
「きび砂糖は黒糖のような香りとコクがあり抹茶との相性がいいのと、抹茶の発色をより濃く出すことができます。抹茶を引き立ててくれるような上品な甘さに仕上がります」
「コーンスターチを使っているのには生地のつなぎ目としての役割となめらかな食感を出すのに必要なんです」
「片栗粉や小麦粉での代用はと質問をいただくのですが、若干固くなってしまったり、粉っぽさが出てしまったりするので、一番絶妙に仕上がるコーンスターチを使っています」
ケーキに言葉の壁は、なし!反響は国内外からも。
多くの人から寄せられた反響に「ものすごく驚いています」と話し、こう続けます。
「今までもバスクチーズケーキは人気でしたが、日本だけでなく韓国の方やイタリアの方、フランスやアメリカの方まで見てくださってコメントをいただいています」
「少しでも誰かと美味しいものを食べるきっかけや、幸せが届いたらいいなと思っています」
完成したバスクチーズケーキは、焼き上がりから2日以内を目安に食べることを推奨しているそう。
「保存は冷蔵保存で、カット後はタッパーなど入れていただき、早めに召し上がってください!」