予防接種や健診を見送ったあなたへ。接種はお早めに。

厚生労働省が「新型コロナウイルス感染症が気になる保護者の方へ」と記載したリーフレットを作成しました。そこにはなるべく時期を遅らせないよう書かれています。

「新型コロナウイルス感染症が気になる保護者の方へ」

Karl Tapales / Getty Images

厚生労働省が、子どもの予防接種と乳幼児健診の時期を遅らせないように呼びかけています。

新型コロナウイルスの感染者数は全国的に落ち着いてきている傾向にありますが、やはり、生まれてから間もない月齢の子どもの親にとっては心配が続く状況でです。

では、子どもの健康のためにどうすればいいのでしょうか。

厚労省はリーフレット内で以下のように説明しています。

時事通信

《予防接種や乳幼児健診は、お子さまの健やかな成長のために一番必要な時期に受けていただくよう、市区町村からお知らせしています。

特に赤ちゃんの予防接種を遅らせると、免疫がつくのが遅れ、重い感染症になるリスクが高まります》

予防接種や健診を受けるべき根本的な理由について、3つのポイントを挙げています。

・予防接種のタイミングは感染症にかかりやすい年齢などをもとに決められています。

・特に、生後2か月から予防接種を受け始めることはお母さんからもらった免疫が減っていくときに、赤ちゃんがかかりやすい感染症（百日せき、細菌性髄膜炎など）から赤ちゃんを守るために、とても大切です。

・乳幼児健診は、子どもの健康状態を定期的に確認し、相談する大切な機会です。

適切な時期にきちんと乳幼児健診を受け、育児で分からないことがあれば、遠慮せずに医師、保健師、助産師などに相談しましょう。

今の時期、多くの人が集まりそうな会場に乳幼児などを連れて行って大丈夫？不安に厚労省はこのように回答しています。

・医療機関や健診会場では接種を行う時間や場所に配慮し、換気や消毒を行うなど 、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策に努めています。

・予防接種はできるだけ事前に予約しましょう。一般の受診患者と別の時間や場所で受けられる医療機関もあります 。

・受診の前には、体温を測定するなど、体調に問題がないことを確認してください 。

家に帰ったら、赤ちゃん、保護者とも、手洗いなどの感染対策をしっかりしましょう。また、予防接種を受けた日もお風呂に入れます。

※体調が悪いときは、感染症を周りの人に感染させるおそれがあるので 、予防 接種や乳幼児健診に行くことはやめましょう。元気になったら、あらためて予定を立ててください 。

では、コロナ禍ですでに受けそびれてしまった場合は……？できるだけ早く受けることを勧めています。

・新型コロナウイルス感染症の流行後に、外出自粛要請などの影響で予防接種を受けられなかった場合には、地域の事情に応じ、規定の接種期間を過ぎても接種できる場合があります。お住まいの市区町村にお問い合わせください。

・子どもの予防接種は、決して「不要不急」ではありません。まだ接種期間内の方は、お早めに接種をおすませください。

国立感染症研究所が提供している予防接種のスケジュールはこちら。

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールはこちら。

※乳幼児健診については、地元の市区町村がご案内しています。感染の状況等を踏まえ実施方法等を変更している場合があります。お近くの市区町村の子育て世代包括支援センターや母子保健窓口にお問い合わせください。