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お母さんのオリジナルだと思っていた歌、実は……? 絵本が思い出させてくれた幸せな記憶。

絵本のノンタンシリーズに載っている「ぽーっとなったらかわりましょ」ってフレーズ、知ってる?

実家から届いた荷物の中に入っていたのは……? 幼い頃に口ずさんでいた「ぽーっとなったらかわりましょ」の思い出でした。

はみだしみゆきさん(@HamidashiMiyuki)がお母さんとの思い出を、Twitterに投稿したところ、5千を超える「いいね」が集まりました。

リプライ欄には「なんか胸がいっぱい…」「これ昔は母と一緒に歌っていて、今は子どもと歌っています」と反響が寄せられています。

ある日、はみだしさんのもとに、実家から荷物が届きました。中に入っていたのは、幼い頃に読んでもらっていた絵本たち。当時お気に入りだった『ノンタン ぶらんこのせて』も入っていました。

懐かしい気持ちで手に取り、作中に載っていた歌のフレーズを目にして、はみだしさんは驚きます。

なぜなら、絵本には「ぽーっとなったらかわりましょ!」など、聞き覚えのあるフレーズが書かれていたのです。

それまでは、ずっとお母さんのオリジナルソングだと思っていましたが、絵本を目にしたことで一気にあの頃の記憶が蘇ってきました。

新しい絵本の存在に気がついた息子さんも、「それなぁにー?」と興味津津です。

その後、息子さんに絵本を読み聞かせてあげた姿は、かつてのはみだしさんとお母さんの姿と重なっていました。

息子さんも将来、この日のことを思い出したり、子どもと一緒にノンタンのお歌を歌ったりする日が来るのでしょうか。

BuzzFeedは投稿者の、はみだしみゆきさんに話を聞きました。

先日、念願の動物園デビューをしました🐼 2歳児を連れてのお出かけって大変ですよねっ😉✨

はみだしみゆきさんのTwitterより / Via Twitter: @HamidashiMiyuki

はみだしさんがSNSに投稿しているマンガ作品。

はみだしさんはデザインの仕事をしながら、SNSに育児マンガを投稿しています。

2歳8カ月の息子さんに、様々な絵本を読んであげたいと思い、普段から書店で購入したり、図書館で借りたりしているそうです。

今回のマンガを描くきっかけは、ふと、幼い頃に読んでいた絵本が今も実家にあることを思い出したことでした。

「自分が読んでいたお気に入りの絵本を、息子にも読んでもらいたいと考えました。コロナ禍で気軽に実家に行けなくなっている状況もあり、送ってもらうことにしました」

母から子へ。大好きだった絵本を共有すること。

はみだしさんが幼い頃から、実家にはノンタンシリーズの絵本が何冊もあったそうです。

「私の母も、よく『読んで~』とお願いされたと言っていました」

お母さんとお風呂で歌ったフレーズが、ノンタンの絵本に登場するものだったことは「すっかり忘れていたというか、全く認識していませんでした」と話すはみだしさん。

それでも、その言葉に触れた途端に、お母さんとの温かな思い出が蘇ってきました。

「大人になって思い返すと、浴槽の中で母と2人きりで、顔を見合わせる時間が嬉しかったのだと思います。私には姉がいるので、母と2人きりになる空間や一人占めする時間は、なかなか貴重だったのかもしれません」

時を越えて、息子さんに読み聞かせをしたり、お風呂でお歌を歌ったりして、感じることもあったそうです。

「母との幸せな記憶を、息子とも同じような時間として共有できて、嬉しく思いました。ノンタンのお歌が母と私と息子をつないでくれた気がしました」

偶然の出会いで復活した「幸せ」

多くの人から寄せられた反響には驚いたそうです。

「再び絵本を読むまで、我が家だけのオリジナルソングだと思っていました。Twitterの投稿に共感の声が集まっていてビックリしています。ノンタンはみんなに愛されているんだなぁと改めて感じました」

「今回偶然ノンタンの絵本を開いたことで、母との記憶をひとつ思い出すことができました。思い出せないだけで、他にもたくさんの幸せな記憶を家族や周りの人たちからもらって、今の私がいると思います」

「私がそうしてもらったように、息子にも幸せな記憶をたくさん残してあげたいです」