母「うまれたときから特別な手なんだよ」。特徴的な手足を持つ息子が気がついたこと。

    先天性四肢欠損を抱える息子とお母さんの日常を伝える4枚の漫画があります。

    「裂手裂足をもつ息子が自分の手の違いに気付いた時のこと」と題された4枚の漫画があります。

    なめさん(@nam_jujuju1106)がTwitterに、息子さんにまつわる漫画を投稿したところ、2千回を超える「いいね」が集まりました。

    リプライ欄では「私の息子は生まれた時、片方の足の指が1本多く贈り物を持って生まれました」「中学の同級生の男の子にいました」など、このお話と接点がある人からの、温かいコメントが寄せられました。

    ストーリーは、息子さんがお母さんに気づきを話すところから始まります。



    今年度3歳の誕生日を迎える、なめさんの息子さんは、先天性四肢欠損(裂手・裂足)という特徴を持って生まれました。

    手と足の指が3本や4本だったり、指の皮膚がくっついている「合指」の部分があったりし、これまでに手で物をつまんだり、掴んだりしやすくするための手術なども受けてきました。

    なめ@4歳と2歳の母さんのTwitterより / Via Twitter: @nam_jujuju1106

    母・なめさんの料理中に、息子さんからある一言を告げられます。

    「ここねぇ、ゆびなくなっちゃったの」

    自身の指が他の子に比べて、少ないと自覚し始めたようなのです。

    そのきっかけは、どうやら保育園のクラスで一番月齢が大きい子の言葉でした。

    どの指が「無い」のかについても、しっかりとわかっているよう。

    そんな息子さんの反応になめさんは……。

    「うまれたときから特別な手なんだよ」と優しく伝えます。

    しかし……?

    息子さんはお友達の言葉を信じるのでした。

    BuzzFeedはなめさんに話を聞きました。

    過去ツイ。 ありがたいことに、保育園で既にお友達関係が出来ているからトラブルもなんも無く、ただ気付きがあったということ。 息子の「当たり前」を知ってくれてありがとう。既に見慣れてる、受け入れられてるって凄い事だと思うのよ。 https://t.co/OsgCETPob7

    なめ@4歳と2歳の母さんのTwitterより / Via Twitter: @nam_jujuju1106

    息子さんが生まれたときのことを、なめさんはこう振り返ります。

    「率直な感想は『あ~そういう子なのね』と。悲しさや驚きは無く、1人目と同じく『私たちのところに来てくれてありがとう』という気持ちでした」

    というのも、なめさんは理学療法士として、様々な患者さんと関わっているのだそう。

    「医療従事者やってて良かったなと思いました」

    「知ってほしい」気持ち

    なめ@4歳と2歳の母さんのTwitterより / Via Twitter: @nam_jujuju1106

    息子さんのことをTwitterに投稿するようになった経緯について、「知ってほしい」という気持ちが大きかったといいます。

    「息子が生まれてから4カ月の2019年7月ごろ、初めてTwitterに息子の手足について書きました」

    「日常を綴るなかで息子のことを伝えないのは、隠しているような気持ちになり嫌だったこと、そして、裂手裂足症は約2万人に1人という珍しい症状なので、こういう子も居るのだと知ってほしいという気持ちがありました」

    「今回の漫画もその延長で、日常の一部の記録として投稿しました」

    息子さんの口から自分の言葉で、認識と反応を聞いて「ついにその時期が来たか~」と感じたそう。

    息子と、将来出会うみなさんへ。

    明日退院になったよーーーー!!! シャバに出られるぞーーーーー!!! 痛みもなく傷も良好で元気な1歳半のひと、頑張ったね!!!

    なめ@4歳と2歳の母さんのTwitterより / Via Twitter: @nam_jujuju1106

    最後に、漫画に込める思いを尋ねてみました。

    「『こういう子もいるんだよ』と知ってもらうことで、将来息子が出会った人たちの驚きを、少しでも減らせるかなと思っています」