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あの頃、おとなの使う“道具”に憧れあったよな〜。ビールを飲む父を見て主人公がとった行動。

仲曽良ハミさんが思い出を描いたマンガに、共感が止まらない。

幼い頃、おとなの持っているものに憧れた時期があったよな〜! ノスタルジックな気持ちになるマンガが注目を集めています。

仲曽良ハミさん(@nakasorahami)がお気に入りの「マイコップ」にまつわる物語を、Twitterに投稿したところ、1千回を超える「いいね」が集まりました。

リプライ欄には「おちょこで牛乳飲むのが好きでした」「靴のコップがお気に入りでした」「私はキリンレモンのゴブレットが好きでした」と、反響が寄せられています。

お話は、仲曽良さんとお父さんが居間でくつろぐシーンからはじまりますーー。

仲曽良さんが幼い頃、お父さんはいつも同じコップを使って、ビールを美味しそうに飲んでいました。

使い慣れた道具は、気分を良くさせてくれるーー。

お父さんの言葉に感銘を受けた仲曽良さんのとった行動が……?

自分もお父さんのようなこだわりのコップを使ってみたい一心で、戸棚を探っていると、見覚えのある箱を見つけました。

前に酒屋さんがくれた、コカコーラと「つくば万博」のコラボコップを発見したのです。

側面には、つくば万博のイメージキャラクターだった「コスモ星丸」の印刷付きです。

その夜、コップでオレンジジュースを飲んでみると、なんだかいつもより美味しく感じることができたのでした。

BuzzFeedは投稿者の仲曽良ハミさんに話を聞きました。

しなのんちのいくる 【第35話】こだわりのコップは一味違うぜ!

仲曽良ハミ✒︎思い出漫画家さんのTwitterより / Via Twitter: @nakasorahami

仲曽良さんは、思い出を描いたマンガシリーズ「しなのんちのいくる」をTwitterやブログで展開しています。

由来を尋ねてみると「姉がしなの、弟がいくるなので、タイトルにしました」と話しています。

今回、あの頃の「マイコップ」を描いた理由について、こう振り返ります。

「僕が子どもの頃、父はナイター中継を見ながら瓶ビールをグラスに注いで飲んでいた記憶があります」

「今はあまり見かけなくなった光景ですので、『しなのんちのいくる』のエピソードに使いたいと思いました」

憧れを実現できたあと。

当時、お父さんの使っていた“道具“を「かっこいい」と感じていた仲曽良さん。家族内でコップがどんな存在だったのか教えてくれました。

「父のビール専用コップだけは、家族は誰も使おうとしませんでした。父がビールだけを飲むコップとして、家族が認識していましたね。そんな扱いのコップを僕も欲しかったのだと思います」

では、数ある食器のなかから、仲曽良さんが記念コップを選び、お気に入りにしていたのは、どうしてだったのでしょうか。

「深い意味はなく、新しい事を始めるので、まっさらな新品が良かっただけで、コップならなんでも良かったのだと思います。正直味は変わらなかったですが、気分は良かったです」

自分用のコップを見つけて、使うようになってからは、「お父さんのコップ」にさらに近づけていくために、家族に制限を設けたのだそう。

「コップを自分専用にするため、家族に使用禁止を宣言した覚えがあります」

あの頃の思い出をマンガにする背景。

仲曽良ハミ✒︎思い出漫画家さんのTwitterより / Via Twitter: @nakasorahami

普段仲曽良さんが投稿している「しなのんちのいくる」シリーズ

仲曽良さんは「懐かしい記憶や感覚を発信して、リアクションがいただけるところが面白いです」と語り、こう続けます。

「ただ、最近思うのはインターネットやスマホなど、いつの間にか、あの頃に夢見た以上のすごい未来が現実になっています」

「想像もしなかったツールを使って、何十年前の記憶を読者の方と確認し合っていると思うと、なんとも言えない不思議で楽しい感覚になります」

みなさんの幼少期に、おとなへの憧れ、ありましたか? 以上、「こだわりのコップ」でした🍺🍊