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Updated on 2020年6月16日. Posted on 2020年6月12日

子どもを虫刺されから守るために。長引かせたくないかゆみ、医師が教えるおうちでの予防・ケア方法とは。

長野県佐久医師会・佐久市による「教えて!ドクター」プロジェクトチームが虫刺されの対処法、刺された後のケア方法を教えます。

気温が上がって生物の活動が活発になり、子どもが虫に触れる機会も多くなる季節が来ました。

時事通信

ドラッグストアの店頭で蚊取り線香や虫除けスプレーを見かけることも増えたのではないでしょうか。

「虫刺されは2~6歳の子どもに多く、蚊・ハチ・ダニ・ブヨ・ムカデなどが多いです」

「こどもの虫刺されは、大人より症状がひどく、長引きやすいのが特徴です。

蚊は刺されることを繰り返すと次第に免疫ができて体が慣れるため、小さいこどもほど強い反応が出ます」

そう記載した画像を作成したのは長野県佐久医師会・佐久市による「教えて!ドクター」プロジェクトチームです。

かゆみを長引かせないようにするには……?パンフレットによると、刺されたあとのケアや予防は以下の通り。

教えてドクター佐久@無料アプリ配信中♪さんのTwitterより / Via Twitter: @oshietedoctor

《おうちでのケア》

1. 石鹸などでよく洗って流水で流す。

2. 患部を氷のうなどでよく冷やす。

3. かゆみ止めの軟膏を塗る。

4. かゆみが強い場合には抗ヒスタミン剤の飲み薬が効くことも。

5. 蕁麻疹、息苦しい、めまい、嘔吐など全身症状を伴う場合には病院を急いで受診。受診は皮膚科か小児科へ。

(ちなみにポイズンリムーバーは有効性が証明されていないということです)

《虫除けでの予防》

日焼け止め→虫除けの順に塗る。

ディート

● 年齢制限あり(6ヶ月未満の子どもには使ってはいけない)

● 30%濃度のものは6~8時間有効。

● 6か月未満の乳児は使用不可。

● 6か月~2歳未満は、1日1回。

● 2歳~12歳未満は、1日1~3回。

イカリジン

●年齢制限や塗る回数制限がない。

●イカリジン15%濃度のものは6~8時間有効。

《清潔にして予防》

●汗を拭く

汗は虫刺されの部位を悪化させます。

汗はこまめに拭き取り、シャワーを浴びる。

●爪を切る

虫刺されは掻き壊すと悪くなり、とびひの原因にもなるので子どもの爪の手入れも念入りに。

人を刺す虫の詳しい解説もあります。

教えてドクター佐久@無料アプリ配信中♪さんのTwitterより / Via Twitter: @oshietedoctor

虫に刺されたときの基本は、冷やすこと。

虫に刺されたときは冷却が基本です。知覚神経の感覚を鈍らせ、血管収縮で毒成分の拡散を遅らせることが目的です。一般的には冷やすことが多いと思いますが、「温める」とよいという話題が出ています。その根拠はおそらく10年前の論文です。ムカデは温熱療法が効果的という論文で、毒成分が熱で(続)

教えてドクター佐久@無料アプリ配信中♪さんのTwitterより / Via Twitter: @oshietedoctor

虫に刺されたらまず冷却すべき。その一方で温めたほうがいい、という情報も。

これについて、ツイートで詳しく解説しています。

「虫に刺されたときは冷却が基本です。知覚神経の感覚を鈍らせ、血管収縮で毒成分の拡散を遅らせることが目的です。一般的には冷やすことが多いと思いますが、『温める』とよいという話題が出ています」

Cherdchanok Treevanchai / Getty Images

「その根拠はおそらく10年前の論文です。ムカデは温熱療法が効果的という論文で、毒成分が熱で変性するのではと考察しています(鈴木一年ら 皮膚臨床52:1182,2010)。しかし実際に毒が熱で変性するという科学的根拠は分かっていません」

「効果的という論文はほかには見当たらず、逆に蛾(ヒロヘリアオイラガ)の幼虫による刺傷に対し、保冷剤を用いた冷却と43度前後の湯を用いた症状を比較しても翌日の腫れの程度には変わりがなかったという実験から温めても抗原性は変わらないのではとの報告があります」

「虫さされ部位を温めることに対する懸念は毒成分に対するアレルギー反応です。たとえばムカデはハチ毒との交差反応性も指摘されています。温める(続ことで血管が拡張し、有毒成分が体内に広がりやすくなる可能性があります。これはアレルギー反応の点からマイナスの可能性もあり、安易に推奨できません」

「総合的に考えると、ムカデ以外の虫さされも基本的に冷却でいいのではと考えます。

ちなみに、話は逸れますが温水での処置が効果的なものはないわけではなく、それはクラゲやウニ等の海洋生物です。30-60分間温水に浸すことで痛みが軽減するとされています」

詳しいパンフレットはこちら

Contact Reona Hisamatsu at reona.hisamatsu@buzzfeed.com.

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