現実世界で良かった……な着ぐるみが話題です。
Opsaporさん(@OP3)がTwitterで、人気ゲームに出てくる象徴的なキャラクターを手作りして投稿したところ、2.5万回以上リツイートされ、11.4万回を超える「いいね」が集まりました。
リプライ欄では「色んな意味で心臓止まる」「これは……ハラハラする」「暗がりでコレ見たらアカン」など、反響が寄せられています。
えっと……。

これはその……。

ゲーム・マインクラフトに登場する、クリーパーじゃないですか……。

そもそも、このキャラクターが何者なのかというと、『マインクラフト』という大人気ゲームのなかでプレイヤーと敵対する、クリーパーというキャラクターです。
プレイ中に、プレイヤーを待ち伏せて、出くわしたら最後、その周辺の建物や地面もろとも爆発させてしまうという、なんとも厄介なモブ(モンスター)なのです。
ひとまず、マインクラフトの世界の住民じゃなくてよかった……と胸をなでおろします……。
どんな役割なのか知ると、見え方が変わりませんか……?

現実世界では爆発しなくて、よかった……。
でも、このリアルな世界で存在を目にする日が来るなんて、思ってもいませんでした。
さて、どうしてクリーパーを作ることになったのか、投稿者に話を聞いてみました。
フィッティングしてます。 足の動きはええ感じ。
2児の父であるOpsaporさんは、紙の問屋さんに勤めています。その中では、特に印刷加工の仕事に携わっているのだそう。
培ってきた技術を使い、過去には太陽の塔をモチーフにした着ぐるみを作ったこともありました。

今回、クリーパーの着ぐるみを作ることになったのは、次男くんとハロウィンがきっかけでした。
「ゲームが大好きな次男からのリクエストでした。過去のやつ(太陽の塔とか)と比べると、格段に作りやすそうだったので、(作ることに)決めました」
「試作だけして一人で会社で遊んでたら、こんな事態になってしまいました。なのでハロウィン用の本番はまだ出来てません」
実は、クリーパー以外にも、仮装の候補はあったのだそうで……。
「他にも、大人気シリーズ『東京リベンジャーズ』のマイキーと言われましたが『それはコスプレやろ』ということで却下しました」
両方とも時代の流れに合った、キャラクターですね。

制作する上で、昨年制作した作品の技術を取り入れているんだとか。
「まだ試作段階なので製作途中ですが、去年に試作した段ボール製のガチャガチャを応用して、接着剤なしで作れるよう、簡単組立てキット化してます」
「『うちの子も作って!』とママ友さんに言われそうなので」
……ガチャガチャって段ボールで出来るんだ……! 目からウロコです。
そして、クリーパーならではの見た目にも、こだわりがあるようです。
「ゲームのクリーパーの飄々と近づいてくる恐怖感、でも足がパカパカして可愛いギャップ萌えは、着たときに再現したいなと思ってます」
出社。抜かれてなかったのでこの辺に英傑はおらんのか修行不足か。
ハロウィンまで、もうすぐなのに、どうしてまだ完成品が出来上がらないのかというと……?
その理由は、バランス配置が難しいからとのことです。
「形が単純ゆえに、ゲームそのままにスケールアップすると違和感ありました。可愛く見えるバランスが意外に難しいです」
ちなみに、今回の着ぐるみは次男くんのためのもの。では、長男くんは何を着るのでしょうか。
「長男はもう6年生なので『恥ずかしいから僕はもういいわ…』とのことで、妻はショックを受けております。成長は喜ばしくも有り、悲しくも有り……って感じですね」
今日は小学生ホイホイを作ったので、明日通学路に設置してみる。
多くの人から寄せられた反響は、意外に感じたといいます。
「こんなにみんながマインクラフト好きだと思っていなかったので、驚きました。てっきりうちだけかと(笑)世界中の全世代に愛されてるゲームなんだなぁと実感しました」
たくさんの試作品を作ってみた結果、困ってることもあるようで。
「あと、調子に乗って試作品をいろいろ作ってみたら、本番用の段ボール資材が底をつきそうなので、大阪の段ボール屋さん、もし見てたら資材提供してください(切実)」