切ってびっくり! 「ファンの気持ち、わかってる〜😍」な、クリスマスを象徴する食べ物が話題です。
パティシエのMarzipan channel RYUSEIさん(@mazipan_ryu_se_)がTwitterに2枚の画像を投稿したところ、7千回リツイートされ、3万4千回を超える「いいね」が集まりました。
リプライ欄には「私の心がゲットされちゃいました」「何も言わずに渡されて切ったらビックリですね」「本場ドイツでも売り出して欲しいです」と、反響が寄せられています。
なんと、シュトーレンの断面から、モンスターボールが現れました!
これって、切り分けたほかの部分にも、モンスターボールが入ってるってこと……?
やはり、すべての断面に等しくモンスターボールが配置されています。
いままでのシュトーレンの概念を覆してくるデザイン性に拍手が止まりません👏
ポケモンファンの人にとっても、そうでない人にとっても、心躍るクリスマスの風物詩になりそうです。
BuzzFeedは投稿者のRYUSEIさんに話を聞きました。
RYUSEIさんは、岡山県倉敷市にあるパティスリーピアジェという洋菓子店に勤務しています。
「パティシエとして日々精進している傍ら、『マジパン』という素材で作品をつくり、技術を競う『ジャパンケーキショー』という大会で、日本一になることが夢です」
なお、いままでに獲得した最高成績は、第二位なのだそう。
ご自身が情熱を燃やす「マジパンの魅力や素晴らしさ」を多くの人に伝えていきたいと考え、SNSで発信をしているそうです。
カットして食べるものだからこそ…初の挑戦。
そもそも、マジパンとは、アーモンドプードルや砂糖などを混ぜてつくられる、粘土のようなもの。
シュトーレンをつくるにあたっては、ほとんどの場合欠かせない材料です。
「シュトーレンは、高カロリーで保存食という背景から、クリスマスに向けて少しずつカットして食べていく習慣があります」
RYUSEIさん自身、マジパンを用いて、様々な細工物を手掛けていることから、アイデアが浮かんだそう。
「シュトーレンは丸かじりせずにカットして食べるからこそ、断面に何かデザイン性があった方が面白いと思いました。丸ごとプレゼントした際にも、カットした時のサプライズになれば面白いのでは、と思ったことが最初の発想です」
パティシエ人生で、初めての試みだったため、「つくりやすそうで、世界中の人が知っていて美味しそうな色味になるのは何か、と考えて出てきたのがポケモンのモンスターボールでした」と振り返ります。
実際につくってみて。
いざ手を動かしてみて、大変だったことを尋ねてみました。
「過去につくったことがなく、もちろん前例もありませんでした。そしてカットしてみないと、上手く出来ているのか分からず、大変でした。何回か練習はしていました」
そうして試行錯誤を重ねた結果、RYUSEIさんは、美味しそうかつ、リアルなモンスターボールをシュトーレンで再現することに成功したのです。
また、投稿を見た方のなかでモンスターボールシュトーレンを「真似してつくってみたい!」と思う方へ。コツを教えてくれました。
「マジパンをコネコネして、熱が加わると柔らかくなります。成形が出来たら一旦冷凍にしまい、固くしてからシュトーレンの中に入れて包み、焼成する事をオススメします」
最後に、パティシエとして、人々の喜びや生活を支えるなかで、お菓子づくりを通して伝えたいことはどんなことなのでしょうか。
「お客様を楽しませるため、そして何より自分が楽しくなるためにも、まだ見ぬアイデアから、素晴らしいケーキをつくりたい気持ちがあります」
「そして、お菓子作りは食べてくださる方がいるからこそ、作り手側にもやりがいや、喜んでもらいたい気持ちが湧いてきます」
「パティシエという職業のプロとして、食べてくれる友人、大切な人、お客様の安心安全を第一に考え、毎日大事にフレッシュな状態で考えることは、大切なことだと思います」