三重県四日市名物の“アレ”がお家で食べられる…? レシピが話題です。
まいのおやつさん(@mainooyatsu)が記憶を頼りに試行錯誤して、編み出した「四日市トンテキ」のつくり方を、Twitterに投稿したところ、5千回以上リツイートされ、8万を超える「いいね」が集まりました。
リプライ欄には「今晩にでもつくりたいです…」「このレシピは永久保存版です」「このレシピ大っっっっ好き」と反響が寄せられています。
まずは完成したお料理を見てみましょう……。
テラテラの豚ロースに、にんにく……。そして脇に添えられた千切りキャベツのコントラスト……。
まだ写真を見ているだけなのに、思わず「こういうレシピ待ってた!」とウキウキします。
どんなものを使って調理したら、こんなに美味しそうに出来るのでしょうか。
そのレシピがこちら……!材料を見るからにやみつきになりそうです。
《材料2人分》
とんかつ用ロース 2〜3枚
にんにく 4片ほど
塩こしょう 少々
薄力粉 適量
〈タレA〉
ウスターソース 大さじ2
しょうゆ・みりん 各大さじ1
ケチャップ 大さじ1/2
砂糖 小さじ1
《つくり方》
1. にんにくは縦半分に切って芽を取る。(大きめなら4等分)
2. 豚ロースは両面とも、包丁の背で5mm幅の格子状にたたく。
3. 2はグローブの形になるよう4カ所切り込む。
4. 3の両面に塩こしょうをふり、薄力粉をしっかりとまぶす。
5. フライパンに油を引き、弱火で1を色づくまで焼いて取り出す。
6. 中火にして4を入れ、片面がこんがりするまで3分焼く
7. 裏返したら余分な油をふき取り、弱火にして合わせておいたAを入れる。
8. フタをして、たまにタレをかけながら7分煮詰める。
9. 器に盛り付けて上からタレをかけ、5のにんにくを散らせたら完成!!
もっと大変な工程を挟まないと、完成しないのかと思っていましたが……。レシピを見ると、思っていたよりもつくりやすそうに感じます。
ちなみに、今回つくられた「四日市トンテキ」には、四日市とんてき協会が制定している、4つの定義があります。
(1)ソテーした厚切りの豚肉である
(2)黒っぽい色の味の濃いソースが絡められている
(3)にんにくが添えられている
(4)付け合わせは千切りキャベツが主である
また、協会ホームページによると、全国のお店でも「トンテキ」を提供するお店はあるものの、四日市市で食べられているものとは異なるのだそう。
BuzzFeedは、投稿者のまいのおやつさんに話を聞きました。
「食べることと絵を描くことが大好きで、早起きできた日や息子のお昼寝中に少しずつ、イラストレシピやメニュー表をつくることを楽しみに、日々過ごしています」
そう話す、まいのおやつさんは、1歳になった息子さんとパートナーさんと暮らしています。
四日市風トンテキをつくるに至ったきっかけは、数年前の旅行でした。
「三重県に行った際、雨のなか行列に並んで食べたトンテキが、あまりにもおいしくて感動しました」
「分厚い豚ロースに、ほくほくのにんにくがたっぷり乗っていて、たっぷり絡んだソースが絶品でやみつきになりました。『またあの味が食べたい!』と思い、家で再現できるよう試行錯誤しました」
お家で思い出の味を再現できるようになるまで、長い道のりを歩んできたようです。
「まずは分厚い豚ロース肉を柔らかく焼くにはどうしたらいいか考えました。お肉のたたき方や焼き時間、火加減、蓋をするタイミングなど、何度も試していくうちに、これだ!というつくり方が見えてきました」
お肉だけでなく、絶品だったソースは何を入れたらベストなのか、考えたと語ります。
「(最初は)ウスターベースで醤油や砂糖を混ぜてつくっていました。でも、どこか記憶の味と違ったので、オイスターソースやお酢など、色々加えてみるも、なかなか思うような味になりませんでした」
「最終的にケチャップをなんとなく加えてみたら理想通りの味になったので、忘れないようレシピをつくりました」
その結果、家族から評判のメニューとなったのです。
特にご家族は、「四日市風トンテキ」のどんなところを気に入っているのでしょうか。
「ボリューム満点でご飯がすすむところが我が家で好評なポイントです。分厚いロース肉とにんにくをたっぷり用意して、1週間頑張ったご褒美として金曜日のメニューにすることが多いです」
また、読者の方が真似して「つくってみたい!」と思った際には、どんなところに気をつけると良いのでしょうか。こうアドバイスを送ります。
「ロース肉をよく叩くことで、ふっくらジューシーに仕上がります。焼き時間など、詳しいことはイラストレシピにも記載したので、見ていただきたいです」
「ソースがとてもおいしいので、ぜひたっぷりの千切りキャベツを絡めて召し上がってください!」
これまでにも、何度かトンテキのレシピを投稿してきたという、まいのおやつさん。
「『おいしかった』『喜んでもらえた』というコメントをいただけて本当に嬉しかったです」と話しています。