ありとあらゆる迷惑行為が実際にあって、被害を受けたことのある人が存在するーー。
電車で遭遇した痴漢のイラストを描いたツイートが、3万件以上のリツイートや4万件以上のいいねを集め、話題になっています。
執拗につむじを撫でられるケースや体液をかけられるなど、9種類の迷惑行為。普段イラストレーターとして活動しているなごさんが、自身や親族、友人の実体験を元にイラストを描きました。
1. これはよくある迷惑行為のひとつ。

2. こちらも公共交通機関で頻発しているもの。

3. 見つけたら通報してください。「この人痴漢です」

4. パートナーでもないのに何故……。

5. 無意識を装ってやられるケース。タチが悪い。

6. 気分がとても落ち込むケースのひとつ。これ、本当にあるんですよ?

7. 実際にやられると迷惑極まりないです。

8. 迷惑行為以外の何ものでもないんですが……。知らない人の唾液が付着しているなど……。

9. これを見たら即110番に電話してください。不審者です。

「痴漢や迷惑行為の被害にあった方と、そうでない方とでは認識の乖離がある」と感じ、今回筆を取ることにしたとのこと。
鞄に使用済みコンドームを入れる イヤホンの片方勝手に使う 耳の穴に舌を入れる ブラのホック外す 頬、首、脇を舐める 手、指、二の腕を握る 肘、膝で胸を触られる 顔に股間近づける シャツのボタンを外す スカートを切る 乗降時に胸やお尻触る 卑猥な画像や動画を見せる 皆さんの体験談酷すぎない…
リプライでは様々な共感が寄せられていますが、中には、小学生のときに痴漢に遭っていたという声も。
なごさんは「被害者は必ずしも『女性』、加害者は『男性』ではなく、年齢性別は関係がないということも知ってほしい」とBuzzFeed Newsの取材に答えます。
ーー今回このイラストを描かれた経緯を教えてください。
知らないから嘘だと決めつける、知らないから受け入れない、被害を訴えても逆に自分が悪いと怒られてしまい誰にも相談できなくなる。そういった負のループに少しでも切れ目を入れられればと考えました。
ーー今回のイラストを通して、世間に伝えたいことはどんなことでしょうか。
まずは多くのみなさんに認識してほしいと思いました。
「それぐらいの被害で?」「自意識過剰なのではないか」「嘘だろ」などの否定の言葉ができるだけなくなれば、と思っています。
そう言われてしまうと、被害者は相談することも助けを求めることもできず、「泣き寝入り」するしかありません。
なのでまずは、認識だなと。また同時に子どもや学生の方など、初めてこのような行為に遭われた時に、「これは変なことなんだ」と少しでも身構えていただく予備知識になれば嬉しいです。
痴漢被害を少しでも減らすため。このようなバッジも生まれています。
#痴漢抑止バッジ には、イラストマニュアルがついています。痴漢は犯罪! 被害にあわないように防犯意識を持ちましょう!!泣き寝入りしない意志を表明するのも効果あります。https://t.co/pWqk1IkH6G #立ちあがれJK
「誰にとっても安全な社会を目指している」という痴漢抑止活動センターでは、女子高校生が考案した「痴漢抑止バッジ」を販売しています。
サイト内でバッジの使い方とあわせて、痴漢を未然に防ぐための情報をまとめています。
(1)ホームでバッジ装着
バッジは後ろの人に見えるようにつけよう!
(2)乗車前に周辺チェック
不審な人が近くにいたら乗降口を変えよう
(3)電車内での立ち位置
ドア付近、車両の連結部分は痴漢に狙われやすいポイント!
車両の奥へ進もう
(4)立ち姿勢
自信を持って背筋を伸ばそう
(5)何かあったら
・肘で払う
・にらみつける
・身体の向きを変える
・その人から離れる
バッジはこちらから購入することができます。
イラストや寄せられたリプライを見て「本当?」と思った方にこそ、痴漢の実態を知ってほしいーー。
「自分がもし同じことをされたら……」「自分のパートナーがこんな目に遭っていたら……」と想像してみてください。
少しでも、不快な思いをする人が世の中から減りますように。