新たな環境で人間関係に悩んでいる人へ。読んでほしいマンガがあります。描かれた6ページの中身。

    イラストレーター兼マンガ家の作者が投稿した、先生の言葉に注目が集まっています。物語は作者が中学生だったころに遡ります。

    中学校の入学式で生活指導の先生が教えてくれた、人との関わり方が話題です。

    イラストレーター兼マンガ家のキリさん(@kiriillust)が、中学生の時の経験をTwitterに投稿したところ、3万回リツイートされ、14万9千回を超える「いいね」が集まりました。

    リプライ欄には「なんだか泣いてしまいました」「こういう先生がいてほしかった…」「なんてわかりやすい先生の言葉!」と反響が寄せられています。

    物語は、式典で校長先生からのお話が終わったシーンから始まりますーー。

    中学校の入学式、キリさんは少しだけ憂鬱な気持ちでした。

    「友達できるのかな?」「いじめられたらどうしよう…」

    そんな思いが脳裏をかすめます。

    物思いに耽るキリさんでしたが、生活指導の先生の「入学おめでとう」という声に面食らいます。

    先生は「キミたち、小学校生活はどうだった?」と、尋ねます。

    クラスメイトとの関係に悩んできた生徒たちに向かって「お疲れさん」「まだそういう気持ちに悩まされる歳だ」と言い放ちました。

    しかし、「中学でもその気持ちと戦わなければいけない」といいます。

    次の瞬間、先生は「クラスメイトのことをマンガのキャラクターだと思え」と、生徒全員に格言を送ります。

    友達のことを「ダサい」「暗い」と思う瞬間があっても、そういうキャラなのだと思えば「なんも思わん」というのです。

    これが、大人になるまで「少しでも心をラクに保つためのコツ」だと伝えた先生に、生徒たちは心から拍手を送りました。

    その後、先生の言葉は生徒の心を明るくしました。

    BuzzFeedは投稿者のキリさんに話を聞きました。

    ジャーキーの完成がまち遠しい犬 リプにつづき貼ります #豆しばこつぶ

    キリ@月曜に犬のマンガUPする人さんのTwitterより / Via Twitter: @kiriillust

    キリさんが描いている犬のマンガ

    キリさんはイラストレーター兼漫画家として、書籍を出版したり、cakesに連載を投稿したりしています。

    中学生のころの思い出をマンガにした背景には、この言葉を必要としている子どもに「マンガであれば届くかもしれない」という願いがありました。

    「入学当時、先生の話を聞いて、気持ちが楽になりました。もしかすると、あの頃の私のように、『こういう言葉がほしかった』という子は、今もどこかにいるのではないか?と思いました」

    それほどまでに、生活指導兼担任の先生が話したことは、当時のキリさんにとって「こんなことを大人が言ってくれるんだ!?」という衝撃が強いものでした。

    「自分の気持ちが楽です」

    中学校を卒業してから今までの間に、先生の言葉が役立つことは幾度となくあったとキリさんは語ります。

    「学校でも職場でも、割とそのまま(相手の様子を)キャラとして受け取れるのは自分の気持ちが楽です」

    「テレビに出ている芸能人さんも、『そういうキャラ』として見ています。なのでテレビに向かって文句言う、みたいなこともないです」

    「もう大人なので『マンガのキャラだ』とは思いませんが、自分自身のストレスが軽減されてます」

    多くの人から寄せられた反応に、「思った以上に反響があって驚いてます」と思いを語ります。

    「みなさんがご自身の経験を書いてくださったり、良い先生だと褒めてくださったり感謝でいっぱいです」

    「ただ、これが全ての場面で役立つとも考えておりませんので、誰かが傷つくようなことにならなければいいなと願うばかりです。たくさんのご意見やご感想をいただき、本当にありがとうございます」