「私に解剖されたがっている」常軌を逸したイカ愛が鬼バズりしてしまう

    イカたちから、モテモテに決まっている?

    約10年前、葛西臨海水族園でアオリイカの群れの展示を見た。それから私は、イカのとりこになった。

    生きたイカの美しさや神々しさに心打たれてから大好きになり、自分で釣って解剖している女性がいます。

    それまでは食材としか見ていませんでした。しかし、生き物としての側面を知り、生態や体の構造を調べるうちにますます好きになっていきました。

    そんな彼女がTwitterに投稿した、イカへの愛情を表現した2枚の画像とは。

    それは、「私に解剖されたがっている」5種類のイカたちを紹介した画像でした。毎回、イカを解剖してしまうため、「永久にイカリングを作れない」との自己紹介付きです。

    佐野まいけるさんのTwitterより / Via Twitter: @_maicos_
    佐野まいけるさんのTwitterより / Via Twitter: @_maicos_

    BuzzFeedはイカが大好きな佐野まいけるさんに話を聞きました。どうして、イカからモテているように見える画像を作ったのでしょうか。

    佐野まいけるさん提供写真

    きっかけは、Twitter上でこのほど、恋愛ドラマやゲームの人物相関図を模したジョークが流行ったことがきっかけだと説明します。

    「自分の好きなイカで相関図を作ったらどうなるかな、と思ってやってみました。生きたイカはもちろん好きですが、死んでしまったイカを解剖するのも好きなので、このような形になりました」

    「言うまでもないことですが、本当にイカが『私に解剖されたがっている』と思っているわけではありません。恋愛ドラマでありがちな、主人公がモテモテの状態を画像の上だけでも体験してみたかっただけです」

    イカのどんなところに魅力を感じているのか尋ねると、こう返ってきました。

    「無脊椎動物の中では最大級の脳を持ち、知性もあります。体の構造も突飛で面白く、そういった点でイカに強く惹かれています」

    普段は市場やスーパーで入手するほか、自分で釣って解剖を重ねています。ただ、イカにはたくさんの種類がいて、そのほとんどを解剖できずにいるため、次のように夢を膨らませます。

    「世界で約500種、日本近海だけでも140種程度のイカが生息しています。市場に出回っていないイカを、これから地道に探して採取したいと思っています」

    イカを観察し続ける楽しさは「人間とは似ても似つかない姿」

    佐野まいけるさん提供写真

    「頭から直接腕が生えていたり、脳の真ん中を食道が通っていたり、心臓が3つあったり、血液が青かったりと見どころが満載です」

    「分類上は人間とかけ離れているのに、高度に発達したカメラ眼、閉鎖血管系など人と共通した体の仕組みを持っていることも魅力の一つですね。イカの種類や雌雄、成熟具合によって様子が変わりますので、一つも逃さず見ていたいという気持ちが強いです」

    「どうせ食べるならその前にじっくり観察したいのです。捌く時に捨ててしまう部分にも生き物の機能美が詰まっているのでもったいないと思っています」

    佐野さんは、多くの人にイカへの興味を持ってもらうため、いろんな活動をしています。

    佐野まいけるさん提供写真

    その一つが「日本いか連合」での活動です。

    佐野さんが所属する日本いか連合は、イカ好きが集まり、イカの様々な魅力を人々に伝え、興味を持ってもらうことを目的として活動しています。

    「SNSでのイカの情報発信や、イカを食べながらイカについて話す『イカパーティー』を年2回のペースで開催しています」

    他にもイカ好きが作る同人誌「いか生活」を発刊しています。

    佐野さんが中心となって、イカに関するあらゆることをまとめた同人誌なのだそう。

    「イカへの想いや、イカの知識、解剖レポートやレシピなど、内容は多岐にわたります。同人誌を作るのはこれが初めてで、デザインやレイアウトの知識もなかったので編集には大変苦労しました」

    2枚の画像を紹介したツイートは11月24日現在、10万以上の「いいね」を集めています。

    大きな反響を受け、「驚きと困惑がある」と前置きしつつ、「多くの人のイカへの興味を刺激してくれるのであれば喜ばしいです」と感じています。