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道路の真ん中で衰弱していた野良猫を保護して1年。想像の上を行く結果が待っていた。

こんなにふくふくで、愛らしい表情をするときが来るなんて……。まさに、元野良猫じゃじゃ君への思いが届いたからこその回復に違いない。

もともと実家に遊びに来ていた野良猫を保護したあと、起きた奇跡が話題です。

こんこさん(@arareyakoi)がTwitterに猫の写真を投稿したところ、1万2千回リツイートされ、10万3千回を超える「いいね」が集まりました。

リプライ欄には「愛情の賜物ですね」「心なしか顔つきまで違いますね」「動物は命の恩人に恩返しするにゃ」と反響が寄せられています。

ある猫の写真とともに、こう言葉が添えられていました。

「そういえば、去年道路の真ん中で動けなくなって保護した野良猫のじゃじゃ君ですがこんなに丸々となりました! 」

「保護した時は腎臓の数値が異常に悪くもう生きられないと言われて、かわいそうだからせめて暖かい部屋で看取ろうとしたのにあれから1年気づいたらこんなに元気になってしまいました…」

「こんな姿」というのが……? どどん!

まんまる、ふくふくと育っています。保護された当時とは別の猫かと見違えるほど、表情から愛らしさが感じられます。

いったいどのような軌跡をたどって、今の幸せいっぱいな姿の猫になったのでしょうか。

BuzzFeedは投稿者で漫画家のこんこさんに話を聞きました。

じゃじゃ君は、食べることと甘えることが大好き。

「今は家族を見かけると早足で寄ってきて甘えてきます。そして他の子(同居している猫)を可愛がっていると、かなり嫉妬します」

しかし、出会ったころは、まったく違う性格をしていたのだそう。

「もともとは、たまに実家にごはんを分けてもらいに来ていた野良猫でした。当時は気性が荒く、懐く素振りもみせてくれませんでした」

「撫でようとすると威嚇してきたり猫パンチをしたりするような子でした」

そんなある日、実家の近くで弱っている様子のじゃじゃ君を見つけたのです。

「衰弱して道路でうずくまっているところを発見したので、保護しました」

保護直後は普段と違う姿に。

こんこさんによると、保護した直後はかなり衰弱していたのか、いつものような気性の荒さを見せることはなかったのだそう。

「病院でも大人しく治療を受けていた」と振り返ります。

「とても辛かったんだと思います。その後、回復してからは、まるで別の猫になったかのように足元に擦り寄ってきたり、甘えてお腹を見せたりするようになりました」

これには「『助けてくれた』と、じゃじゃ君なりにわかってくれたのかな?」と心境を語ります。

元気が出るよう、美味しいものを与えていたら。

今日はみかん🍊こりんご🍏トム🍔とじゃじゃ🦁のワクチン行ってきた!

こんこさんのTwitterより / Via Twitter: @arareyakoi

また、保護した当時は、腎臓が悪かったじゃじゃ君。こんこさんに回復に至るまでの道のりを尋ねると、当時の様子を教えてくれました。

「もともと野良猫の割にはかなり体格がよかったのですが、衰弱していた時はやせ細っていました」

このまま暖かい部屋で一生を終えられればーー。そんな思いで、毎日おいしいごはんを与えていると、だんだんと変化が見え始めたのです。

「最初はこんなに元気になるとは思っていなかったので、せめて美味しいものを少しでもたくさん食べさせてあげようと、様々な猫用のごはんをあげていました」

「ちょっとでも元気がでるよう、栄養のあるものをたくさんあげるように意識していました。気づいたら、あんな姿になってしまいました…」

野良猫にも目を向けて。

追記:田舎の野良猫は厳しい環境下で育っている子が多いです。食べるものがなくカエルなどを食べて病気になった子、パルボやエイズの子もいました。じゃじゃを通じて野良猫の過酷さ、でも愛情を込めると劇的ビフォーアフターできることが少しでも伝わっていたらとても嬉しいです🐈

こんこさんのTwitterより / Via Twitter: @arareyakoi

多くの人から寄せられる反響に「まさかここまで反響があるとは思っていなかった」と話し、全国の野良猫たちへの思いを語ります。

「じゃじゃ君は保護されたからよかったものの、全国にはこのような野良猫がたくさんいます」

「なので、少しでもそういった野良猫たちを気にかけてくださる方が一人でも増えてくれたらいいなと思っています」