愛犬が認知症になってしまったけれども……今まで以上に愛おしい! 飼い主さんの思いが話題です。
こばさん(@kobakoba_1925)が愛犬の写真をTwitterに投稿したところ、1千回リツイートされ、3万回を超える「いいね」が集まりました。
リプライ欄には「うちの子思い出して泣けてくる」「老犬ちゃんの不思議な魅力です」「前向きなコメントに応援したくなりました」と反響が寄せられています。
写真には、こう言葉が添えられていました。
「ソラ、病院行ったら認知症だねって言われました! クルクル同じところ回っちゃうし、毎回えっお前誰だっけ…って顔されるから、正直診断貰う前から分かってたけど…!(もう16歳)」
「それでもかんわいいぃぃい!!!!! 犬です!!!!!! 毎回初めましてでお得じゃん!!! 初々しい最高!! 可愛い!!!! 好き!!!!」
ペットが老いると大変なことが数多くあるなか、飼い主さんの「毎回はじめましてでお得」というポジティブな捉え方は素敵ですよね。
BuzzFeedは飼い主のこばさんに話を聞きました。
こばさんは医療系の学生で「趣味は犬と馬を愛でること」なのだそう。
将来は「ドックラン付きの戸建てを建てる」という夢があり、学校の課題に忙殺されつつも、愛犬たちのために合間を縫っては、バイトに勤しんでいるといいます。
今回のお話の主人公、ソラちゃんは16歳のボーダーコリーです。
今回、どうして動物病院に連れて行くことになったのでしょうか。
こばさんは、背景をこう話します。
「もともと、老犬介護の書籍を何冊か読んでいました。(最近のソラちゃんが)クルクルと同じところを回っていること、何となくぼーっとしていることが犬の痴呆(認知症)に当てはまるなと思っていました」
「一度獣医さんに症状を見せて、病名をいただいた方が気持ちに整理がつくと感じました」
認知症になってからは、尻尾を振ることが徐々になくなっていったそう。
「嬉しいと直ぐに尻尾を振る犬だったので、だんだんと振ることが無くなってきて、いよいよ老犬だなと思いました」
認知症の診断が下っても、こばさんは肩を落としていないそう。むしろ、これから訪れる変化に対して、どっしりと構えている様子がわかります。
「今まで自分がソラに助けられてきたので、今度は自分がソラをベタベタに甘やかす番かなと思っています」
ちなみにソラちゃんと出会ったのは、こばさんが7歳の時でした。
「姉の会社の方から譲っていただいたのがソラでした。そこから私の犬好きが始まり、特にボーダーコリーを好きになりました」
認知症になる前は、まさに元気いっぱいだったようです。
「11歳くらいまでは、ボールとフリスビーが大好きで、ずっと庭を走っていました。人間に構ってもらうことも大好きで、やんちゃでした。家のドアも軽々開けて、『かまってほしいアピール』が凄かったです」
そして、大好きなソラちゃんとの大切な思い出も教えてくれました。
「私はバレーボールを8歳から習っていたのですが、小中高と監督に怒られたりチームメンバーと上手くいかなかったりした時は、だいたい家に帰ってからソラに愚痴っていました」
「(ソラちゃん自身は)何を言ってるかは分かっていませんでしたが、何となく私が落ち込んでいることを察していたのか、顔をベロベロ舐めてくれて嬉しかったです」
多くの人から寄せられた反応に「こんなに反響があるとは思いませんでした」と思いを話します。
「同じ思いを経験した方や、老犬を介護している方、介護していた方のコメントが多く、自分がこれからいよいよ介護生活が始まるうえで、参考になるコメントも多かったです」