材料これだけ…?野菜がすぐになくなるレシピが話題です。
(((はげしい)))キーウィさんが“あるドレッシングのつくり方”をTwitterに投稿したところ、1万3000回以上リツイートされ、9万2000回を超える「いいね」が集まりました。
リプライ欄には「今日やってみた。ハマる」「ちなこれはガチで美味い」「食生活がまたひとつ豊かになりました」など、その手軽さに反響が寄せられています。
「中国人の友達(元プロの中華料理人)がやってたドレッシングのつくり方」
酢と塩に、ごま油を少しだけ加えてつくるドレッシングなのだそう。
なんて簡単なのだ…。
この3つの調味料あれば、いつでもウキウキで野菜を食べられそうです。大量のレタスが、すぐになくなってしまう味わい、気になりますね…。
BuzzFeedは投稿者のオカリナ講師のジャスティンさんに話を聞きました。
現在は、エジプト在住のジャスティンさん。オカリナ講師やイラスト描き、そしてライターとして活動しています。
レシピを知ったのは、中国で音楽を教えていたときでした。
「当時、教えていた子のご家族が家へ食事に来るよう招待してくださったことがありました。その子のお父さんがプロの料理人だったんです」
「彼はどこにでもある、安い食材から、見事な料理をあっと言う間に何皿もつくり出しました」
そのときに彼がつくっていたものの一つが「拍黄瓜」という中国の伝統的なサラダだったのです。
「中国でも人によってつくり方は、さまざまなのですが、彼のやり方は非常にシンプルでした。ぜひ真似したいと思ったので『醤油は入れるのか』『味精(味の素のようなもの)は入っているのか』など、いろいろ質問しました」
結局「何も入っていない」というのが答えだったそうで、今回のドレッシングを教えてもらったと振り返ります。
「中華の真髄を突くような料理人」
あのドレッシングと出会うまでに、ジャスティンさんは、いろいろな中国のレストランで中華料理を食べていたそう。
「しかし、彼は他と違い『シンプル&速い&安い、でも美味い』という中華の真髄を突くような料理人でした」
ちなみに、ドレッシングの美味しさを最大限に引き出す野菜を尋ねてみると「レタスもいいですが…」と前置きし、お気に入りを教えてくれました。
「伝統的な『拍黄瓜』の食べ方でも美味しいです。中国語で『拍』はたたく、『黄瓜』はきゅうりという意味です」
「ヘタを取ったきゅうりを、包丁で切らずにめん棒などで、たたいて潰します。断面がうまい具合にギザギザになりますので、ドレッシングがよく絡みます。にんにくやショウガもきゅうりから滑り落ちません」
ごま油、量に注意。
ドレッシングの分量は「目分量」だといいますが、丁度いい塩梅にするために、注意すべきポイントもあるのだそう。
「唯一気を付けている点は、『ごま油うまい!』と思っても、決して入れすぎないことです。ツイートにあるように『少し』が美味しいです。ごま油が多すぎると、何といいますか…胃が受け付けない感じになります」
多くの人から寄せられた反響に、喜びを話しています。
「多くの方に喜んでもらえて良かったです。私もみなさんが引用リツイートなどで教えてくださった料理の写真やアイデアをスクショしており、自分でも試そうとしています」
「またマーケティング的にも勉強になりました。自分は音楽家やイラスト描きとして『自分が見せたいもの』や『意外性』ばかり考える傾向にありますが、視聴者が『自分と関係がある』『すぐ使える』と思える情報は、やはり多くの方に喜ばれるのだと思いました」