作者だけでなく、読者までもが今から楽しみな「おとなの約束」を綴ったお話が話題です。
週末北欧部のチカさん(@cicasca)がTwitterに作品を投稿したところ、約1千回リツイートされ、8千回を超える「いいね」が集まりました。
リプライ欄には「こういう関係いいね」「明るい骨なし旅行ですね」「コロナが収まって一刻も早く実現しますように!」と、多くのコメントが寄せられています。
ストーリーは、終活を始めたという、ご友人との約束を描いたもので……。
チカさんは、以前修行していたお店のオーナーさんと常連の姉妹と会うことが恒例となっていて、今でも仲良しなのだといいます。
ある日、オーナーさんが「終活をはじめた」「私が死んだらイギリスまで骨を撒きに行ってくれる?」と相談します。
これまで何度もイギリスへの思いを聞いていたことから、チカさんたちは二つ返事で了承します。
とはいえ、「骨になってもイギリスに行きたい」と話すオーナーさんは、いつも以上に本気そうでした。
その姿に「まずは骨なし旅行をしよう!」と提案。
休みを合わせて、イギリスに行こうと、おとなの約束を交わしたのでした。
BuzzFeedは投稿者のチカさんに話を聞きました。
「北欧好きをこじらせてしまった会社員」だというチカさんは、とりわけフィンランドが大好きなのだそう。
その結果、現地に12年以上通い続け、「自他ともに認めるフィンランドオタク」だと話します。
現在は、いつかフィンランドで寿司店を開くことを目標にしているそうで、平日は会社員をしながら、週末は寿司職人の学校に通っていると教えてくれました。
オーナーさんがロンドンにこだわる理由
「今日の日記61日目」と題した今回の漫画を描いた背景を尋ねました。
「普段から日々心に留めておきたい出来事があると絵日記として書き記していたのですが、この日はオーナーと話したことを忘れたくないなと思い、漫画を描きました」
作中から、オーナーさんがロンドンに精通していることがわかります。どうしてここまでイギリスに思い入れがあるのでしょうか。
「オーナーは、あるミュージシャンを好きになったことをきっかけに、イギリスに興味を持ち、若い頃には実際にイギリスに移住して仕事をしてしまうほどのイギリス好きです」
「今後住むことが叶わないならば、骨だけでもイギリスに撒きたいと、前から話していました」
いつか続編を描くときが来たら。
オーナーさんの話を受け、チカさんは「心がじんとした」と振り返ります。
「生きている間はもちろん、その後の在り方も自分らしく決めているオーナーの姿を見て、かっこいいなとも感じました」
「生きている間もその後にも、生き様や在り方には様々な形があるーー。そんな話を、こうして親族以外でも生前に話し合ったり、頼り合う場があるのはとても素敵だなと思いました」
いつかイギリスに行くことになれば、思い出を忘れないよう今回のように絵日記に残そうと考えているそうです。
チカさんは、初の著書をワニブックスから出版しています。
タイトルは『マイフィンランドルーティン100』です。気になる方は探してみてくださいね。