人間にとって身近なアイテムすぎて、その発想はなかったわ…。獣医さんが推奨する、猫の知育トイ(知育おもちゃ)が話題です。
獣医にゃんとすさん(@nyantostos)が100円均一ショップで購入できる、“あるグッズ”をTwitterで紹介したところ、6千回リツイートされ、2万2千回を超える「いいね」が集まりました。
リプライ欄には「早食い防止にもなりますね」「うちのぽっちゃりに試してみよ」「なるほど!確かにホジホジ穴の大きさが良いですね」と反響が寄せられています。
100均で買える、コスパ最強の猫のおもちゃは……?
にゃんとすさんは、動画にこう言葉を添えて、投稿しています。
「100均で買えるコスパ最強の猫のおもちゃは『氷を作るトレー』です!」
「簡単でお手軽な知育トイになるのでおすすめですよ!って皆さんに紹介動画を撮ってたんですが、うちのにゃんちゃんが下手すぎて思わず吹き出してしまった動画です」
「最高にかわいいので、ぜひ音付きで見てください」
製氷トレーがおもちゃとして活用できるなんて……。
猫の知育トイといえば、なんだかお高いイメージがありましたが、これから困ったときには、100均に行きます!
BuzzFeedは投稿者のにゃんとすさんに話を聞きました。
にゃんとすさんは元臨床獣医師で、現在は研究所の研究員として、「難治性疾患の基礎研究」をしています。
動画を投稿してみて、「知育トイは猫ちゃんにとって、安全かつメリットの多いおもちゃですが、飼い主さんにはあまり知られていない印象でした」と手応えを語ります。
製氷トレーは、知育トイのファーストステップに最適だそうです。
「100円の製氷トレーであれば、最悪使ってくれなくても、お財布へのダメージは少ないですから、はじめての知育トイにぴったりだと思います」
ただし、与えすぎには注意が必要。
その一方で、気をつけるべきポイントも教えてくれました。
「注意する点は、おやつを与えすぎないことです。1日の摂取カロリー(体重×30+70kcal)の5〜10%を目安に与えるようにしましょう。また食いしん坊な猫ちゃんの場合は、1日のごはん(ドライフード)の一部を知育トイで与えるという方法も良いです」
「今回は(動画で)プラスチック製の製氷トレーを使用していますが、シリコン製のトレーは噛みちぎって誤飲してしまう可能性があるので、注意してください」
猫の「問題行動」の改善につながった例も。
ツイートでは、「実際にさまざまな問題行動に対する治療としても使われている」と綴っています。ここでいう「問題行動」とはどんなことを指すのでしょうか。
「猫の問題行動はさまざまです。飼い主や同居猫への攻撃行動や、認知症による夜鳴き、トイレの失敗や、お留守番中の不安行動(モノを壊す、過剰に鳴くなど)などがあります」
「知育トイは、これらの問題行動に対する治療の1つとして取り入れられることがあり、実際に症状が改善した猫ちゃんもいます。もしも前述したような問題行動にお悩みの場合はまずかかりつけの先生に診てもらい、導入を検討してみてください」
知育トイ、得意か否かは子猫時代にあり……?
猫のなかにも、知育トイを得意とする子や苦手な子、興味を示さない子など、いろいろなパターンがありそうです。
実際に、にゃんとすさんと一緒に暮らしている猫ちゃんも、製氷トレーからおやつを出すのは苦手なようでした。
にゃんとすさんは、「器用さや性格はいろんな要因によって決まるので、『要因はこれ!』とはっきりとお答えすることは難しい」と話します。
ただ、幼少期の境遇などによって、関心を持つか否かが決まってくるのではないか、ともいいます。
「猫は、狩りを母猫から教わっているという研究もあります。もしかすると、子猫時代の環境なども影響しているかもしれません」
多くの人から寄せられた反響に、思いを話します。
「『早速やってみた!』とか『やってみよう!』というお声をたくさん頂き、多くの飼い主さんに届いて嬉しいです。100円で購入できますので、ぜひ試してみてください」
にゃんとすさんは「げぼくの教科書」というご自身のブログで、猫ちゃんの情報を発信しています。
気になる方は見てみてくださいね👀