木で魚が完成しちゃった!?想像のななめ上をいく作品が話題です。
キボリノコンノさん(@kibori_no_konno)がTwitterに小学3年生の愛弟子が作った“あるもの”を投稿したところ、1万4000回以上リツイートされ、10万7000を超える「いいね」が集まっています。
リプライ欄には「才能が爆発してる!」「本物にしか見えないですね」「お皿に出されたらガブッて食べてまう」などと、反響が寄せられています。
「木彫りのアジの開きが凄すぎたので、ぜひ動画でご覧ください!」
16秒の動画に映っていたのは、アジの開きです。
どこからどう見ても、そっくりすぎ!
まさに本物の開きと一緒に並べたら、どっちが木彫りなのか判断しかねてしまいます。
しかも、小学3年生の女の子が作っているという事実にも驚きがありますね😮
BuzzFeedは木彫りアーティストの、キボリノコンノさんに話を聞きました。
木彫り歴1年半だという、投稿者のコンノさんは、「あっと驚くもの」をテーマに、食べ物や身の回りの雑貨などを木で表現しています。
アジの開きを作った女の子・いっちゃんとは、お母さんを通してSNSで出会ったのだそう。
「私の作品が朝の情報番組で紹介された際に、いっちゃんのお母さまが『娘がコンノさんのコーナーを見終わるまで学校に行ってくれない』というツイートをされていました」
「それを私が見つけて、リプライをしたことがお母さまとの出会いでした」
いっちゃんは、夏に東京・小金井市で開催された「夏休み木工チャレンジ」というイベントに参加したこともあり、コンノさんに興味津々になったのでした。
実際に2人が出会うと…?
その後、数カ月後に東京で開かれたコンノさんの個展で、初対面。
「いっちゃんは自作の木彫り作品を見せてくれて、その時にいっちゃんが『バターしみしみパン』の作者であることを知りました」
コンノさんは自身が木彫りを始める前に「バターしみしみパン」の存在をSNS上で認知しており、大変驚いたのだそう。
「急遽、私の作品と一緒に『バターしみしみパン』を展示させていただきました」
それからいっちゃんとコンノさんの交流はスタート。
「いっちゃんは私のことを師匠と慕ってくれているため、私もいっちゃんのことを愛弟子と呼んでいます」
「しかし実際に作り方などの指導をしたことはなく、むしろ私の方がいっちゃんから着色方法を教えてもらうなど、師弟関係というよりは切磋琢磨している木彫り仲間のようです」
どうしてアジ?
アジの開きは、「夏休み木工チャレンジ」の参加2年目に作った作品。
いっちゃんは、どうしてシュールなお題を選んだのでしょうか。彼女のお母さんはこう語ります。
「バターしみしみパンをTwitterでたくさんの方に見ていただけて、次回作の案をお友達や周りの方が出してくれました。本人も色々と探した中で、同じ歳の娘さんを持つ私の職場の方に『アジの開きとか良いんじゃない?』と言われたのが採用されて、今回アジを制作する事にしました」
「普段から、シュールなキャラクターが好きなので、アジが気に入ったみたいです」
作品名は「ちょっとやきすぎちゃったアジ」なのだそう。
その理由は、お母さんがアジを焼くときに、焼きすぎで焦がしてしまうことがあるからだとツイートで投稿しています。
いっちゃんの将来の夢。
完成した作品を見て、コンノさんは感激。
「あまりの完成度の高さと美味しそうな見た目に『すごいすごい』という言葉しか出てこず、作品を見ながら笑ってしまいました」
「細かな立体の表現や、焼き色の表現など実に本物そっくりで、いっちゃんの観察力に、ずば抜けた才能を感じました」
多くの人から寄せられた反響に、コンノさんは「いっちゃんの頑張りをたくさんの方に褒めていただけてとても嬉しいです!」と話し、こう続けています。
「いっちゃんの将来が気になる方も多いようですが、ゴリラが大好きで、夢はゴリラの飼育員になることと聞いています」
「好きなことを存分に楽しんで、夢を叶えてもらいたいです」