読経中の僧侶に、4歳児が尋ねたのは...。
僧侶のぜんG坊主さん(@76together)が厳かな場で起きたハプニングをTwitterに投稿したところ、2万4千回以上リツイートされ、7万7千を超える「いいね」が集まりました。
リプライでは「ご先祖も微笑んでいると思います」「微笑ましい有り難い御仏事ですね」「お坊様としてはいきなりクライマックスですねw」と、大きな反響が寄せられました。
今日のご法事がとてもカオスだったので皆さんにも伝えたいが140文字じゃ伝わらない。
お経本配布し皆さんと読経をしてたら、御焼香のタイミングで皆さんページ数が分からなくなったようで、4歳の女の子が読経中の私の真横まで来て「ねぇ!! いま何ページなの???」と聞いてきて笑ってはいけない法事。
すぐに女の子をお母さんが私から引き剥がしその場は事なきを得たが、僧侶を初めて見て法事初体験の女の子に疑問スイッチが入り…
女の子:ねぇ!神様なの?この人神様??
ママ:違う!お坊さん!…やめなさい!
女の子:あのキラキラのは?
ママ:あれは仏さま!
と、法事の空気は最高潮に。
私が読経中であろうが彼女の知的好奇心は止まることを知らず
続けて….。なんでお菓子いっぱいなの?
→やめなさい
なんで煙出るの?
→静かに!
なんで誰も喋らないの?
→いいから
と、ママは躾に大変そうだったので読経後にその質問にすべて答える形で法話して皆爆笑の素敵なご法事でした。
たしかに、法事に初めて参列したら疑問がたくさん湧きますよね。
家族に「どうして?」「なんで?」と、質問責めしたくなる気持ちもわかります。
BuzzFeedは投稿者のぜんG坊主さんに話を聞きました。
ぜんG坊主さんは「今回のように真横で声をかけられる事は、滅多にない」のだそう。
ただ、ご自宅に赴いて実施する、アットホームな法事では、子どもの好奇心旺盛な声が聞こえてくることが時々あるんだとか。
「ひとり言のような『まだ終わらないの?』『何言ってるの?わかんない!』『何してるの?』などなど…wそんな鋭い質問がよく背後から飛んできます」
そんなときには、親も子どもも傷つかないよう、今回のように法話で言葉を工夫をしながら疑問に答えているそうです。
「疑問の答えが、お子さんに伝われば大人にも必ず伝わるので、『大人にも伝われ』と、心の中で念じながら子どもに向けてお話しています。場も和らぎ、お子さんも飽きずにその場にいてくれることが多いです」
葬儀や法事には、子どもがぐずることを心配したり、我が子に人の死を見せたくないなど、さまざまな事情から参列を断念する保護者もいるそうです。
ぜんG坊主さんは、そうした人の気持ちに理解を示しつつ、「是非お子さんに仏事を経験させてあげてください」と語ります。
「家族の『死』は辛い事、悲しい事ですが、それがまだ分からなくても、その場で五感を使って感じ取る情報というのは、その後の人生において、とても大切な宝となりますから」
多くの人から寄せられたリアクションには「正直ここまでは反響があるとは思いもしませんでした」と喜んでいます。
「宗教離れや無宗教が叫ばれる世の中ですが、多くの方が何かしら、どこかで仏事と縁がある事を、改めて実感できました。現場で、仏教を伝える為のモチベーションが上がると同時に、我らが祖師であるお釈迦様に恥じぬよう……より一層精進せねば、と心に誓いました」
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