米オクラホマ州のハートランド中学校で行われた手荷物検査中に、女性校長が女子生徒のシャツをめくり上げるなど、不適切な対応があったとして、生徒の母親が地元学区と学校、校長を相手取り、3月3日付で訴訟を起こした。
訴状によると、当時14歳だった女子生徒は2021年5月、電子タバコを学校に持ち込んだとして、校長から身体検査を受けたという。
校長は女子生徒にシャツをめくり上げるよう伝え、腹部とパンツの上部を出した状態で、くるくる回るように指示を出した。
その後、校長は生徒にどのようなパンツをはいているのか尋ね、生徒のブラジャーがみえるまでシャツをあげるように要求したという。
家族の代理人弁護士によると、女子生徒は検身を受ける前に、金属探知機を使った手荷物検査を受けていたと話す。
結局、女子生徒から電子タバコが見つかることはなかった。
オクラホマ州の法律と中学校のあるエドモンド学区の方針によると、学校職員は合理的な疑いがあれば、生徒に対する手荷物検査を認めている。
しかしエドモンド学区の方針には、「いかなる場合においても、防寒用のジャケットを除き、令状なしの捜索で生徒の衣服を脱がせてはならない」と記載されている。
家族の代理人弁護士は、BuzzFeed Newsの取材に対し、当日現場に居合わせた学校職員が体に装着していたボディカメラ映像を入手したと語った。学校側は当初、このボディカメラ映像の公開を拒否していた。
代理人弁護士によると、一連の出来事は女子生徒にとって屈辱的なものであり、現在はオンラインスクールに通っているという。
家族側は学校側に対し、2万5千ドル(約320万円)の損害賠償を求めている。エドモント学区はBuzzFeed Newsのコメント要請に応じなかった。
「私たちの目的は、あなたの基本的人権は学校でも守られるべきものだ、ということを人々に理解してもらうことです。学校は刑務所ではないのです」と、家族の代理人弁護士は訴えた。
この記事は英語から翻訳しました。翻訳:オリファント・ジャズミン