カップ焼きそばにドライヤー!?
「カップ焼きそばをドライヤーで乾かすと旨みが増す」という投稿がSNSで話題になっています。
ツイートには2万件を超える“いいね”が寄せられ、「今夜やってみよ!」「どういう原理……?」といった声も。
実際に試し、本当に「うま味が増す」のかメーカーに聞いてみました。
「味が濃くなる」「パサパサの触感が逆に良い」
話題になっていた投稿によると、「炒めると無駄に香ばしくなってしまうので、ドライヤーで乾かすことでソース本来の味が活きる」とのこと。
ドライヤーで水分を飛ばすことによってソースの濃度が高くなり、風味がより良く感じられるということなんでしょうか? とても気になります。
投稿には、
「これは水分が飛んで味が濃くなるってことだよね」
「私は逆にお湯を少し残す派だから真逆かも(笑)」
「これわかるかも。ソースと混ぜる際に無駄に高く麺上げして乾かしてます」
などのコメントが多く寄せられました。
実際にやってみたという方からは「確かに風味が増す」という投稿も……これは試してみるしかない!
試すしかない……!
実際に試してみました!
まずは普通にカップ焼きそばを作ります。
お湯を入れて3分待ち、「ダバァ」しないように慎重にお湯を切ります。
よくお湯を切り、すぐさま付属のソースを絡めると、ソースの香りが食欲をそそります。 このままでも十分おいしそう。
ですが今回はお皿を二つに分け、片方にドライヤーを当てていきます。
キャベツが飛び散る……!
風量を最大にすると具のキャベツが飛び散るため、弱めに設定し慎重に風を当てていきます。
今回は検証なので長めの3分間、風を当て続け……完成です!
味はまだわかりませんが、乾かしている間飼い犬がかなり心配そうな目でずっと見てくるというのは、一つ大きな難点と言えるでしょう。
「何してるんだ?」と言いたげな筆者の犬
ドライヤー焼きそばの味は……
完成した麺を見比べてみると見た目はほとんど変わりませんが、 水分が飛ぶことによって全体的なボリュームが少なくなった印象を受けます。
左が通常のもの、右がドライヤーを当てたもの
まずは通常通り作った焼きそばをいただきます。
ふわふわの麺とシャキシャキとしたキャベツの食感が楽しく、ソースが良く絡んでおいしいです。食べ慣れた安心する味ですね。
次にドライヤーを当てた焼きそばをいただきます。
……
…………!!
確かに先ほどの焼きそばとは違います……!
ふわふわだった麺にしっかりめの歯ごたえが加わり、ゴワゴワとした固めの触感が楽しめます。
一番の変化はソースの風味が前面に押し出されていることです。麺にソースを絡めているときのあの香りが口いっぱいに広がっていくような……確かにこれは癖になるおいしさです。
麺がまとっていた水分が飛んでしまったからなのか、麺同士が絡みついて非常にすすりにくいことは難点と言えますが、普段食べているカップ焼きそばとは違った「カタメ、コイメ」の味わいが癖になります。
ドライヤーを当てただけでそんなに違うの? と正直疑問だったのですが、思ったよりも大きな違いに驚きました。
漂うソースの香りと闘いながら、ドライヤーでさらにひと手間加えるのはとてもツラい時間ですが、その価値があるかもしれないと感じた味変ライフハックでした。
注意するポイントとしては、容器が溶けないよう耐熱皿を使うことと、風を当てた時に具が飛び散らないように気を付けること。また、家族の「何やってんの……?」という視線がツラいことも付け加えておきます。
どういう原理で? メーカーの回答は……
それにしても一体、「ドライヤーで乾かすとうま味が増す」というのはどういう原理なのでしょうか。
念のため、カップ焼きそばを販売する大手3社に問い合わせてみたのですが、残念ながらいずれも「回答は控えたい」とのことでした。あくまでメーカーが推奨する食べ方ではなく、「ウラ技」の一種であることには注意した方がよさそうです。
もちろん、試してみる場合はあくまで自己責任で。特にドライヤーの熱や熱湯には十分にお気を付けください……!